ハマチの輪くぐりショーが観られる!全国で唯一の「水族館部」がある高校

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / カルチャー

5/22放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』「学校からPON!」のコーナー取り上げたのは、全国で唯一という「水族館部」について。

通常は高校や大学などで開発されたいろいろな商品などを紹介するコーナーですが、今回は特別バージョン「愛媛県立長浜高等学校からPON!」として、大変珍しい部活動を紹介しました。

この水族館部、高校生が水族館を運営しているというだけでも驚きなのですが、さらに幅広い活動もしているということです。

愛媛県立長浜高等学校 水族館部顧問 重松洋先生に、桐生順子がお話を伺いました。

高校の中にある水族館

そもそも、なぜ長浜高校に「水族館部」が存在しているのでしょうか。

重松先生によると、愛媛県大洲市長浜は四国で初めて水族館が誕生した街だといいます。

「長浜水族館」は昭和10年の誕生後、50年間ずっと地元の人々に愛されていたものの、1985年に老朽化を理由に惜しまれつつ閉館。

シンボルでもあった長浜水族館の復活は、街の人たちにとっての一番の願いであったんだそう。
その水族館を高校生達の手で復活させようという営みとして誕生したのが「長高水族館」だということです。

部活動として運営をしている、高校の中の水族館「長高水族館」。
いったいどんな水族館なのでしょう。

150種2,000点を展示

長高水族館の特徴について、重松先生に伺いました。

「元教室だったところをですね、水族館に見立てて水槽を展示しているんですよ。だから、皆さんがイメージするいわゆる水族館と比べると、水槽の大きさも数も小さくて、手作り感満載水族館なんですけれども、一応それでも水槽の数は60個が常設展示の、水族館部が管理・運営する水槽ということになります。

一番の特徴は、通常水族館に行っても、スタッフの方は定位置にいて解説をしてくれるということはあまりないと思うんですがが、本校の水族館は公開時に生徒が運営してますので、できる限り水槽の近くに生徒が立って、生き物についてお客様に解説をさせていただいたり、さまざまな体験をしていただくようなことをやってます」(重松先生)

「手作り感満載とおっしゃいましたけど、水槽の数が60個とは結構立派な水族館ですね」と感心する多田。

マダイ・タツノオトシゴ・アオウミウシなど、150種2,000点の生き物が飼育・展示されています。

海が近いことと、一級河川「肱(ヒジ)川)」の近くに高校が位置しているということから、海や川の生き物を実際に生徒たちが獲ってきているということです。

長高水族館は毎月第3土曜日に一般公開をしており、部員総出で運営に当たります。

長浜高校の全校生徒118人に対して、水族館部の部員は31人。

「あらっ、ということは4分の1以上の生徒が!クラブ活動の中心なんですね」と多田も驚きを隠せません。

エサのエサまで育てる繁殖班

そんな長浜高校水族館部は、繁殖班・イベント班・研究班の3つの班に別れて活動しています。

「繁殖班は、単に生き物を飼うだけじゃなくて、増やす。こどもを産ませて、大人に育てる。そういうことに取り組んでいる班で、今現在はクマノミの仲間と、さかなクンからいただいたジョーフィッシュっていう海外の魚なんですけれども、その魚の繁殖を具体的には取り組んでいます。

例えば、生き物を人工的に繁殖させることができると、その技術を世の中に公開することで、出回る魚たちが養殖ものに切り替わることができたら、自然界の野生の生き物を獲らなくて済むようになるかもしれないですよね。そういう意味で、野生生物の保護に繋がればいいかなということで。飼育技術の研究もかねて、繁殖のノウハウを生徒たちが日常的に前進させている、そんな活動をしてますね」(重松先生)

「はぁ、クラブ活動のレベルを超えて。将来の資源の確保の技術につながりますもんね」

思わずため息が出る多田。

桐生が重松先生に「何が一番大変ですか?」と尋ねたところ、驚きの答えが返ってきたといいます。

海水魚のこどもは非常に小さいので、当然与えるエサも小さい。
エサとして生きた動物プランクトンを与えなければならないので、そのエサも生徒たちが繁殖させなければならない。
魚と魚のエサ、エサのエサまで育てて、やっと魚を大きくして繁殖することができる、というお話だったそうです。

「たいした技術だね、これ」

多田もただただ感服した様子。

ハマチショーのイベント班

続いて、イベント班。

「一般公開日に行うイベントを中心に準備をしている班なんですけど、今ちょっと面白いのは、屋外にちょっと大きめの水槽がありまして。体調が60~80センチぐらいのハマチを6匹飼ってまして、それを生徒が飼育している中で、『ハマチを使ってショーができるんじゃないか、イルカのショーみたいにできるんじゃないか』と思いついて。飼っているハマチにトレーニングを積ませて、今は輪くぐりをするショーっていうのをやってます。

エサをやる時にハマチがそれに飛びつくような様子とか、水面を叩いたら寄ってきたりする習性見て。エサをやる時に輪っかをくぐったらエサをやるとか、あるいは水面を叩いたら輪っかをくぐらせるとか。そういう試行錯誤をしながら、見事ハマチが輪をくぐるのに成功しています」(重松先生)

「ハマチを飼ってるのがすごいし、ハマチを飼いならしてるのがもっとすごい!」

もはや感動すら覚えた多田。

屋外でハマチを6匹飼育して、輪くぐりの芸を仕込んだのは、部員のトミナガ君。
彼の名前にちなんで、「トミーのハマチショー」と名付けられたショーでは、ハマチが見事に輪くぐりをするそうです。

桐生「これはもう長浜高校水族館でしか見られないショーということで、発想がすごいですよね」

多田「レベル高っ!」

クマノミの恐怖を調べる研究班

そして、研究班。
水族館で飼っている魚について様々な研究を行っていますが、例えばこんな研究をしているそうです。

「昨年やった面白いなぁと思った研究は、クマノミが魚の顔を見た時に、何をもって怖いと思ったりとか、怖くないと思っているかとか、そういうことについて研究をしてる子がいますね。

海で僕が泳いでいる時に小っちゃなクマノミから威嚇された話をした時に、『大きな身体の人に対して何を思って威嚇行動をするんだ、普通だったら怖がるんじゃないか』と思ったらしくて、そのテーマを思いついたみたいです」(重松先生)

桐生「視点がすごく面白いですよね」

多田「若い人の発想ですね、思い付きが」

桐生「小さな疑問をね、高校生ならではの自由な視点と発想で研究課題の切り口を生徒自身が見つけているということで」

多田「これって、授業よりもレベル高いんじゃない?」

生徒の志願者数が減っていたという長浜高校。
ですが、この活動が広まってからは、水族館部を目指して入学してくる生徒もいるということです。

「かつてあった町営の長浜水族館が、この水族館部の活躍で現実のものになるかもしれないという、とっても夢があるなということを感じました」と、まとめた桐生。

「そうなると、まさに『学校からPON!』ですね!」と、コーナー名で上手に例えた多田でした。
(minto)
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2018年05月22日08時28分~抜粋

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