パックご飯の正しい保存方法と食べ方、教えます!

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / グルメ

電子レンジで温めるだけで食べられるパックご飯。
便利な上に、最近は炊きたてのご飯同様に美味しくて、しかも常温保存もできる画期的な食品ですが、その便利さからすっかり定着しました。

5月21日『多田しげおの気分爽快‼︎』では、このパックご飯の製造工程から、食べ方まで解説します。

パックご飯はこう作られる

パックご飯の生産量はどんどん伸びており、昨年(2017年)も過去最高を記録しました。
そもそもこのパックご飯、どうやって作るんでしょうか?

いろんな方法があるようですが、最も主流になっているのが「無菌包装米飯」と呼ばれる作り方です。

どんな環境で作られているのでしょう?
パックご飯の製造を行っている株式会社ウーケ 品質保証部の山本州平さんに伺いました。

「菌を殺すというプロセスの後に、薬を作ったり、機械の半導体の部品を作ったりするような清潔度の部屋で、パックご飯の製造は行われます」

とにかく清潔、無菌状態

まずは、製造される部屋はどれぐらいの清潔度なのでしょう?

清潔区域は「クラス10万エリア」と「クラス100エリア」の2種類の区域があります。両方とも、菌が付着した空中浮遊物の製品への落下や混入がないよう、吸気口には特殊なフィルターを使い空気を清浄に保っています。

さらに「クラス100エリア」では人の入室も制限して、空気の流れも一方通行にコントロールしています。
「クラス100エリア」の清浄度は、一辺が30センチの立方体の中に、直径0.5マイクロメートルの浮遊物が100個以下の状態です。

1マイクロメートルは0.001ミリメートル。
「クラス100エリア」の空間を、東京の山手線内の区域に例えると、その中にあめ玉が100個以下しかない状態です。わかりやすいように例えても、逆によくわからないぐらい清潔。ここで次のようにパックご飯が製造されています。

トレーでご飯を炊く

では、ご飯はどのように炊き上げられるのでしょうか?
メーカーによって製法は異なりますが、ウーケの場合はパックの中に米を入れて、パックごと焚き上げるそうです。

「トレーにご飯を入れて、ご飯が入ってるトレーのまま、ご飯を炊き上げます。その後、製品に蓋をするという製造工程です」と山本さん。

プラスチック製のトレーは、130度から140度ぐらいまでは耐えうる容器を使っているので、炊飯をしても容器が溶ける心配はないそうです。

水とお米が入った無数のトレーが、大きなお釜に入れられて、まとめて炊き上げられるというイメージです。最後に容器にフィルムで蓋をする直前に容器内に窒素を封入します。

これにより、容器内に残っている酸素の濃度を平地の約21パーセントにまで下げて、菌の増殖を防ぎます。しかも、この作業を全て無菌室で行っているので、結果、無菌状態のものが出来上がり、常温保存が可能になるわけです。

賞味期限、消費期限はどれぐらい?

「口を空けなければ、中は無菌状態ですから、製品が腐るということはありません。美味しく召し上がっていただくということで、1年前後ぐらいでお召し上がりいただくという形で、各メーカー推奨しております」と山本さん。

各メーカーでは、賞味期限をだいたい8ヶ月から1年と明示しているそうです。防災向けの商品では、3年や5年などの賞味期限で販売されているものも。

「弊社でも長期間保管をして検査することもあるんですが、それこそ、作ってもう4~5年とかのものでも、無菌状態で腐ったりすることはございません」

温めなくても食べられる?

焚き上げられたものを無菌室でパックしてるパックご飯。
「冷や飯でもいい」という人は、温めずにそのまま常温で食べることはできるんでしょうか?

「お米の状態からご飯に炊き上げる時に、水を入れて熱をかけます。その際に"糊化"という現象が起きます。この糊化をすることによって、ご飯が柔らかい状態になって食べられるようになるんです」

また炊いてから長くご飯を置いておくと、今度は"蝋化"という現象が起こります。せっかく糊状になったご飯が、また元の生米に近い状態まで戻ってしまうことです。販売されているパックご飯はこの状態です。

「なので、温めることで、またふっくらとした状態に戻るわけです。パックご飯は、必ず食べる前に温めていただくと、炊きたての状態に戻ると考えていただければと思います」

常温のままではご飯がカチカチ。ご飯を茶碗に入れて、そのまま置いておいたら端っこの方が硬くなっている、あの状態です。冷や飯が好きという方も、まずは温めましょう。

冷凍保存はやめて

常温保存でも4年~5年は腐らないというパックご飯。
これを冷凍で保存している人もいるようです。冷凍保存ってどうなんでしょうか?

「常温のままで、十分保存が出来るものですので、そこまで低温のところに入れる必要はないと思います。
各メーカー、特に熱に強い容器を使ってますので、逆に言いますと、冷凍したご飯を手を滑らせて落とした時に、容器が割れてしまう可能性があります。なので、冷凍は極力しないほうがよろしいかなと思います」

製造工程を知れば、買ったこちらが心配する余地はありませんね。
冷暗所で、なおかつ常温で保存するのが一番良いようです。
(尾関)
この記事をradikoで聴く

2018年05月21日07時21分~抜粋

この記事をシェアする

あなたにオススメ

アーカイブ

同じカテゴリー

×