4月23日『多田しげおの気分爽快‼︎』では世界最高齢のウミガメを紹介しました。
ウミガメの名は浜太郎。
徳島県美波町の「日和佐うみがめ博物館カレッタ」で浜太郎は今日も元気に泳いでいます。学芸員の田中宇輝さんにお話を伺いました。浜太郎に親近感を覚える多田しげおなのでした。
徳島県にいる世界最高齢のアカウミガメ
多田しげおと同い歳
多田「世界最高齢のウミガメ、浜太郎君は、歳はいくつなんですか?」
田中さん「68になりました」
多田「私と同い年です。なんか親近感がわきますね」
美浜町の大浜海岸には、毎年5月~8月にかけて、アカウミガメが産卵のために上陸して来ます。浜太郎もこのアカウミガメです。
「アカウミガメって赤いんですか?」と多田の素朴な質問に、「赤茶色です」と答える田中さん。
田中さん「68になりました」
多田「私と同い年です。なんか親近感がわきますね」
美浜町の大浜海岸には、毎年5月~8月にかけて、アカウミガメが産卵のために上陸して来ます。浜太郎もこのアカウミガメです。
「アカウミガメって赤いんですか?」と多田の素朴な質問に、「赤茶色です」と答える田中さん。
浜太郎の誕生日がわかる理由
ところで、浜太郎は世界最高齢というからには年齢も生まれた日も判明しています。それはなぜでしょう?
田中さん「ウミガメは、見た目では本来年齢がわからないんですが、浜太郎に関しては町でウミガメを保護し始めた時に、卵で孵したカメと言われていまして、それで誕生日と年齢がわかっているんです」
実は今から68年前、当時の美波町の中学校の先生らが、ウミガメを保護する行動を始めて、その時に海岸で産み落とされた卵を学校に持ってきて孵化させました。ここから生まれた1匹のが浜太郎、というわけです。
田中さん「ウミガメは、見た目では本来年齢がわからないんですが、浜太郎に関しては町でウミガメを保護し始めた時に、卵で孵したカメと言われていまして、それで誕生日と年齢がわかっているんです」
実は今から68年前、当時の美波町の中学校の先生らが、ウミガメを保護する行動を始めて、その時に海岸で産み落とされた卵を学校に持ってきて孵化させました。ここから生まれた1匹のが浜太郎、というわけです。
ウミガメを保護し始めた理由
68年前のウミガメ保護について、多田が想いを馳せます。
多田「今は人が手を出すのは良くなくて、自然のままを見守りましょう、という姿勢ですが、まだまだ当時は保護するためには、自分たちの手元において保護した方が安全確実だという考え方だったんでしょうかね?」
田中さん「そういうわけでもなくて、当時は戦後でカメ自体が人に食べられてしまってるような時代だったんです。
中学校の先生が、これではいけない、ウミガメをもっと知ってもらおうと保護を始めたんですが、ウミガメがどんな動物かもわかりませんでしたので、とりあえず孵化させてみようという話になったんです」
天敵や環境の変化からではなく、なんと人の手から守ろうということだったんです。ウミガメをどうやって見守るか以前に、当時はウミガメの肉や卵が貴重なタンパク源という時代だったのです。
多田「今は人が手を出すのは良くなくて、自然のままを見守りましょう、という姿勢ですが、まだまだ当時は保護するためには、自分たちの手元において保護した方が安全確実だという考え方だったんでしょうかね?」
田中さん「そういうわけでもなくて、当時は戦後でカメ自体が人に食べられてしまってるような時代だったんです。
中学校の先生が、これではいけない、ウミガメをもっと知ってもらおうと保護を始めたんですが、ウミガメがどんな動物かもわかりませんでしたので、とりあえず孵化させてみようという話になったんです」
天敵や環境の変化からではなく、なんと人の手から守ろうということだったんです。ウミガメをどうやって見守るか以前に、当時はウミガメの肉や卵が貴重なタンパク源という時代だったのです。
海を知らない浜太郎
多田「中学校の先生が、卵を孵化させて、浜太郎くんが生まれました。そこから元気で68年間よく育ってますね。先生たちも苦労なさったんですね」
田中さん「急に始めたみたいなので最初は桶で飼っていたみたいです。水も毎日バケツで海に汲みに行っていたみたいです」
浜太郎は孵化して中学校で10年間育てられ、その後は博物館で飼育されています。
多田「58年間、博物館にいて田中さんよりも先輩ですね」
田中さん「そうですね。まだ生まれていません」と答える田中さん。
中学生まれで博物館育ちの浜太郎。実は海を知らないウミガメでもあります。
田中さん「急に始めたみたいなので最初は桶で飼っていたみたいです。水も毎日バケツで海に汲みに行っていたみたいです」
浜太郎は孵化して中学校で10年間育てられ、その後は博物館で飼育されています。
多田「58年間、博物館にいて田中さんよりも先輩ですね」
田中さん「そうですね。まだ生まれていません」と答える田中さん。
中学生まれで博物館育ちの浜太郎。実は海を知らないウミガメでもあります。
浜太郎を見た人の感想
浜太郎はどんなところに飼われているんでしょう?
田中さん「プールになんですけども、深さ3メートル、20メートルくらいです」
浜太郎を見に来た人たちの感想は?
田中さん「大きいので驚かれる方が多いですね」
確かに竜宮城に連れて行ってもらえそうなぐらいの大きさです。
さらに浜太郎の年齢に、違う意味で驚くそうです。
田中さん「世界最高齢といっても、68歳という意外に若い年齢にちょっと驚かれたりしておりますけどね」
よく「鶴は千年、亀は万年」と言われますが、アカウミガメの平均寿命はどれくらいなんでしょう?
田中さん「よくわかってなくて、昔は80年とか言われてたんですけど、今は100~200年生きるだろうと言われています」
200年の先輩からすれば、浜太郎はまだまだ若僧です。
田中さん「プールになんですけども、深さ3メートル、20メートルくらいです」
浜太郎を見に来た人たちの感想は?
田中さん「大きいので驚かれる方が多いですね」
確かに竜宮城に連れて行ってもらえそうなぐらいの大きさです。
さらに浜太郎の年齢に、違う意味で驚くそうです。
田中さん「世界最高齢といっても、68歳という意外に若い年齢にちょっと驚かれたりしておりますけどね」
よく「鶴は千年、亀は万年」と言われますが、アカウミガメの平均寿命はどれくらいなんでしょう?
田中さん「よくわかってなくて、昔は80年とか言われてたんですけど、今は100~200年生きるだろうと言われています」
200年の先輩からすれば、浜太郎はまだまだ若僧です。
ウミガメの町
来月から、美浜町の大浜海岸には産卵のためにどんどんアカウミガメが上がってくきます。
田中「今は保護した風習が実って、ちゃんと卵は盗掘されないようになりましたし、子亀が出て行ける大浜海岸も守られています」
逆に言えば、人間の手元に置いて保護することがなくなったので、年齢がはっきりわかるウミガメは浜太郎が最後になるかもしれません。
美浜町では5月20日~8月20日までウミガメ保護規制として、この期間はウミガメが上陸しやすいように海岸周辺の光の規制までして、今はすっかりウミガメの町です。
「日和佐うみがめ博物館カレッタ」では産卵の観察会も行っているので興味のある方はぜひ足をお運びください。
(尾関)
田中「今は保護した風習が実って、ちゃんと卵は盗掘されないようになりましたし、子亀が出て行ける大浜海岸も守られています」
逆に言えば、人間の手元に置いて保護することがなくなったので、年齢がはっきりわかるウミガメは浜太郎が最後になるかもしれません。
美浜町では5月20日~8月20日までウミガメ保護規制として、この期間はウミガメが上陸しやすいように海岸周辺の光の規制までして、今はすっかりウミガメの町です。
「日和佐うみがめ博物館カレッタ」では産卵の観察会も行っているので興味のある方はぜひ足をお運びください。
(尾関)
関連記事