遺伝子組み換え食品はホントに危険?

多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N / ライフ・ヘルスケア

先日、遺伝子組み換え食品の表示制度を見直す消費者庁の有識者検討会が「遺伝子組み換え食品」の表示を厳格化する報告書をまとめました。

現行は、組み換えられた農作物の混入が5%以下の場合「遺伝子組み換えではない」と表示できますが、0%のときだけにしようと検討し始めています。

そもそも「遺伝子組み換え食品」とは何のために作られ、どんな技術を用いられているのでしょうか?

遺伝子組換え食品とは

4月3日放送『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・0・N』では、「遺伝子組み換え食品」を取り上げました。
お話は遺伝子の組み換えを研究されている甲南大学の田中修先生に伺います。聞き手は多田しげおです。
 
まず多田が「遺伝子組み換えは、遺伝子を人為的に操作して組換えている、つまり自然界にはもともと存在しなかった生物を作ること。それで作られたものが遺伝子組み換え食品となります」と前提を話します。

代表は大豆ととうもろこし

―具体的にどのようなものでしょうか。まずは大豆から。
 
田中先生「除草剤をかけても枯れない大豆。大豆を植えている畑は雑草が生えてくるので、除草剤をかけて退治します。すると栽培している大豆も弱ります。
そこで、大豆に除草剤をかけても枯れないような性質を遺伝子を組み換えて入れておきます。
除草剤をまいても、雑草だけ枯れて大豆だけ元気に生きているので、栽培する人にはすごい利点があります」
 
―もうひとつ有名なものがとうもろこしですね。
 
「虫が食べてもその虫が死んでしまうという、とうもろこしです。
葉を食べたら死んでしまうという物質を作るように、そのとうもろこしには遺伝子が入れられています。害虫を退治するための農薬はいらないということで、栽培する人には利点があります」
 
―それ以外には何がありますか。
 
田中先生「身近なものではじゃがいも、菜種、アルファルファ、てん菜、パパイヤ、綿が認められています」

嫌われる風潮はどこから?

―遺伝子組み換え作物というと、どこか嫌われているという風潮があります。このあたり田中先生はどう分析されますか。
 
田中先生「食品を見たら、わざわざ『遺伝子組み換えでない』と書いているので、遺伝子組換えは何か悪いと思っている方もけっこう多いです。
食べた虫が死ぬようなものを人間が食べてもいいのかとか、除草剤をかけても死なないような食物が人間の身体にいいのかとか、とんでもないアレルギー物質や有害物質が含まれているのでは?という心配が浸透している。
食品の中に人為的に作り出した技術で変なことをしたものは、技術そのものにも不信感があるし、天然じゃないというものにも不信感を持っている方もおられます」

本当に危険?

―果たして遺伝子組み換え作物は危険なものなのでしょうか。田中先生はどうお考えですか。
 
田中先生「もし、今、遺伝子組み換え食品が人体によくないという例があげられるとしたら、そんなものが今の時代流通しているはずがない。作って売っても誰も買うはずがない。
一応、流通している遺伝子組み換え食品は安全であるという審査を、日本では厚生労働省がその基準で出してきています。
 
ですから今、急にどうかなるということはないです。そうかといって将来的にずっとこれを食べ続けてるということが何かよくない影響が絶対にないのかと言われると、これはわかりません。
 
個人の体質にもよるし、食べる量にもよるし、アレルギー源となるものがないかとか、そういう問題をまだ含んでいます。
現在一応安全であるという審査を受けて流通しているものですが、将来的にはまだまだ安全性は厳しく吟味していかなければならないと思っています」
 
多田「まだ歴史が浅いので、長期間かけて分析しないといけないことはまだわかりませんね、ということです。
新しい技術で誕生したものは、食べ物から医療技術まで、長い期間かけて検証しないとわからないものがあるということでしょうね」

後世に残る素晴らしい技術

―先生は遺伝子を組み替える技術は、植物の研究において、あるいは遺伝子そのものの研究において、すごいこととおっしゃっていますね?
 
田中先生「遺伝子組み換えの技術は、今まで植物が持っていない性質を新たに与えることができる技術です。
最近いろいろな遺伝子がわかってきています。これを支配する遺伝子を見つけたと。そうしたら、それを入れて、そういう性質が発現するかどうか調べないといけない。それを入れるとなると遺伝子組み換えの技術が使われます。
その技術があるからその遺伝子を働かないようにしたらどんなことになるかという逆の実験も初めてできてきます。
これは20世紀が残した植物科学分野における最大の技術だと思っています」
 
多田は最後に「この技術はすごい。結局それを使ってどういうことをやっていくのか。これは人類の知恵、あるいは良心です」と、神妙にまとめました。
(みず)
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2018年04月03日07時18分~抜粋

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