3月14日『多田しげおの気分爽快!!』は大阪のとある町工場のおっちゃん"を紹介しました。
大阪府八尾市にある従業員9人の町工場が、最後まで使いきれる詰め替え用のシャンプーボトルを開発しました。
地味ながら非常に便利ということですが、いったいどんな商品で、どんな経緯で作られたのでしょうか?
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中小企業の鏡!下町の工場が最後まで使い切れるシャンプーボトルを開発
いつかメーカーに
会社の名前は『ケーワールドism』というカッコいい名前が付いていますが、おっちゃんの雰囲気は全然そうじゃありません。社長の澤井建司さんは、中小企業のおやじの鏡みたいな人。漫画『じゃりン子チエ』に出てきそうな雰囲気です。
ポンプ式のボトルって、最後の最後になるとプシュプシュ言うだけで押しても押しても、出て来ませんよね。それを解決するために、秘密のプロペラがついたボトルを開発しました。すでに販売されていて、評判は良く、結構売れてるそうです。
澤井さんの会社は、ユニットバス、洗浄便座、化粧品、釣具などの部品を作る下請け会社だったそうです。
「弊社はプラスチックの金型の製造をやってるんですけどね、私自体もこの業界に20歳の時に入って30数年になります、ハハハハ。いつかメーカーになってみたいという思いはありました」
ポンプ式のボトルって、最後の最後になるとプシュプシュ言うだけで押しても押しても、出て来ませんよね。それを解決するために、秘密のプロペラがついたボトルを開発しました。すでに販売されていて、評判は良く、結構売れてるそうです。
澤井さんの会社は、ユニットバス、洗浄便座、化粧品、釣具などの部品を作る下請け会社だったそうです。
「弊社はプラスチックの金型の製造をやってるんですけどね、私自体もこの業界に20歳の時に入って30数年になります、ハハハハ。いつかメーカーになってみたいという思いはありました」
アクリルに惹かれていた
「何を使った材料で、何を作ろうかな?から始まったんですよ」と今回の商品を作るきっかけを語る澤井さん。
以前から、澤井さんは、アクリルを熱板で曲げたり、機械で加工して磨き上げてつくる、非常に高価なインテリア雑貨に魅了されていました。このアクリル素材を生かすことはできないかと考えました。
「アクリル素材のいいところは、ガラスより透過度が高いことなんですよ。素人のお客様から見たらプラスチックとは思えず、ガラス製品かな?と勘違いされるような素材なんですね」
アクリルで出来たガラスをアクリルガラスと言い、水槽などもガラスじゃなくて、アクリルを重ね合わせて作られているものが多いそうです。
「アクリルで何かができないかな?と考えたら、浴室関係にガラスは割れたら飛散しますんで、タブーなんです。じゃあ、アクリル素材を使って、浴室関係の商品を作ろと発想したわけなんですよ、ハハハハハ」
そこで詰め替え用のシャンプーボトルの製造に至ります。
以前から、澤井さんは、アクリルを熱板で曲げたり、機械で加工して磨き上げてつくる、非常に高価なインテリア雑貨に魅了されていました。このアクリル素材を生かすことはできないかと考えました。
「アクリル素材のいいところは、ガラスより透過度が高いことなんですよ。素人のお客様から見たらプラスチックとは思えず、ガラス製品かな?と勘違いされるような素材なんですね」
アクリルで出来たガラスをアクリルガラスと言い、水槽などもガラスじゃなくて、アクリルを重ね合わせて作られているものが多いそうです。
「アクリルで何かができないかな?と考えたら、浴室関係にガラスは割れたら飛散しますんで、タブーなんです。じゃあ、アクリル素材を使って、浴室関係の商品を作ろと発想したわけなんですよ、ハハハハハ」
そこで詰め替え用のシャンプーボトルの製造に至ります。
最後まで出てこない原因はを探す
どういう過程を経て、最後の一滴まで出てくるシャンプーボトルにたどり着いたんでしょうか?
「今のシャンプーは、ちょっとドロッとした粘性の高い液体になってるんです。そうすると、容器に詰め替えた時点で、液体と空気とのサンドイッチ層になって容器内に収まってることがわかりましてね。
液体の時はプッシュすると出てくるんですけども、エアーが噛んでる時にプッシュしたら、エアーだけが出て、液体を連れてこないんですよ」
液体の中に隠されている空気を取り除ないと、最後まで出し切れないだろう、という考え方で、ボトルの中をクルクルかき混ぜる仕組みを開発します。ある程度、液体が出るまでは成功したんですが…。
「かき混ぜるだけの手法では、最後まで使いきれないっていうところで頭打ちしましてね、ハハハ。それで、困ったな~というとこら辺で、ちょっと試行錯誤してたんですけど」
「今のシャンプーは、ちょっとドロッとした粘性の高い液体になってるんです。そうすると、容器に詰め替えた時点で、液体と空気とのサンドイッチ層になって容器内に収まってることがわかりましてね。
液体の時はプッシュすると出てくるんですけども、エアーが噛んでる時にプッシュしたら、エアーだけが出て、液体を連れてこないんですよ」
液体の中に隠されている空気を取り除ないと、最後まで出し切れないだろう、という考え方で、ボトルの中をクルクルかき混ぜる仕組みを開発します。ある程度、液体が出るまでは成功したんですが…。
「かき混ぜるだけの手法では、最後まで使いきれないっていうところで頭打ちしましてね、ハハハ。それで、困ったな~というとこら辺で、ちょっと試行錯誤してたんですけど」
工事現場にヒントがあった
この商品、どういう経緯で作られたのでしょうか?
「何気に、工事現場を見てましたら、土を手元に寄せ集めて、集めた土をパワーシャベルみたいなのでガサッと吸い上げて移動させてる景色を見たわけなんですね。残り少なくなったやつは、とにかくかき集めなければいけないとフッとひらめきましてね、ハハハハ」
ボトルのポンプを押すと、側面についてるプロペラが回転して、シャンプーをセンターへかき寄せる仕掛けを考案しました。
これでシャンプーを最後まで使い切ることができるようになりました。
でも使い方は、今までの詰め替え用のシャンプーボトルと同じです。
「そこがミソなんですね。ハハハハハ」
「何気に、工事現場を見てましたら、土を手元に寄せ集めて、集めた土をパワーシャベルみたいなのでガサッと吸い上げて移動させてる景色を見たわけなんですね。残り少なくなったやつは、とにかくかき集めなければいけないとフッとひらめきましてね、ハハハハ」
ボトルのポンプを押すと、側面についてるプロペラが回転して、シャンプーをセンターへかき寄せる仕掛けを考案しました。
これでシャンプーを最後まで使い切ることができるようになりました。
でも使い方は、今までの詰め替え用のシャンプーボトルと同じです。
「そこがミソなんですね。ハハハハハ」
活気づく町工場
「消費者の不満を形にしただけ」と言う澤井社長ですが、八尾市の町工場の皆さんの意気は上がってるようです。
「私らの仲間内も下請けをずーっとしている会社が多いんですけど、できることなら、自社商品みたいなものを目指して、頑張っていかないかんね、みたいな話はよくするようになりました」
最後まで使い切れるシャンプーボトル、見た目はガラスのような高級感があり、透明、ピンク、ブルーと色も選べます。値段は3,700円と高めですが、2本目、3本目を求める人もいるそうで、もう2,000本以上売れているそうです。
「とにかく小さい会社ですけど、夢を掴むために、今後とも頑張っていきたいと思ってます!」と最後に力強く話す澤井健司さんでした。
(尾関)
「私らの仲間内も下請けをずーっとしている会社が多いんですけど、できることなら、自社商品みたいなものを目指して、頑張っていかないかんね、みたいな話はよくするようになりました」
最後まで使い切れるシャンプーボトル、見た目はガラスのような高級感があり、透明、ピンク、ブルーと色も選べます。値段は3,700円と高めですが、2本目、3本目を求める人もいるそうで、もう2,000本以上売れているそうです。
「とにかく小さい会社ですけど、夢を掴むために、今後とも頑張っていきたいと思ってます!」と最後に力強く話す澤井健司さんでした。
(尾関)
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