最近アーモンドミルクが注目され、スーパーでもよく見かけるようになりました。
手軽に美味しく栄養を摂れることから、女性、高齢者に人気があるそうです。
アーモンドそのものはおつまみとして、またチョコレートなどで日本では親しまれています。
しかしアーモンドがどんな植物なのか、実はあまり知られていません。そこで2月15日放送の『多田しげおの気分爽快!!』「情報サプリメント」ではこのアーモンドについて、慶應義塾大学教授の井上浩義先生に伺いました。聞き手は多田しげおです。
アーモンドの木
─アーモンドの木はどんな木でしょうか。
「バラ科のサクラ属です。栽培されているもので高さが5メートルほど、見た目はまったく日本の桜と同じです。花も日本の桜より少し薄い感じのものが咲きます。一斉に咲いた様子は日本の花見そっくりで壮観です」
多田は、ギリシャへ行った時に実際見たことがあり、最初「え、ギリシャにもソメイヨシノが咲いているんだ!」と思ったそうです。
アーモンドの実
─アーモンドの実はどんなものでしょうか。
「実そのものはアーモンドの形に肉付きされた形です」
多田「アーモンドの実は果肉が本当に薄くて、よく我々が見るナッツの上に一層実が覆われているようなもの。形もアーモンドのナッツを一回り大きくしたようなもので、実は人の役には立たないそうです」
じゃあ、何を食べてるの?
─では、我々が食べているのはどこでしょうか
「アーモンドは、種の中の仁(ジン)というところを食べています」
多田「薄い皮が覆っていて、それを取り除いたあとの仁という部分が、我々が食べているアーモンドです」
アーモンドの木、花、果実、そして種の中の仁。やっと見慣れたアーモンドが出てきました。
アンチエイジングで注目!
─具体的にどんな栄養があるのでしょうか?
「一番多いのは脂肪です。これは55%含まれています。だから、アーモンドを食べると太ると言われますが、確かに少量でカロリーは高いです。
特徴は食物繊維が多いこと。100g当たり10gの食物繊維を含んでいます。サツマイモの5倍くらいです」
現在、アーモンドが世界的に流行している理由は何でしょう?
「それはアンチエイジングです。ビタミンEとポリフェノールがたくさん含まれているからです。
ビタミンEとポリフェノールには"抗酸化"という作用があります。酸化とは身体を錆びさせることです。それを防ぐものが多く含まれているのです」
多田「食物繊維が多い、ポリフェノール、ビタミンEが多い、ということで高齢者、女性にとってアンチエイジングの意味からとてもよい食物です」
それを効率的に摂取できるアーモンドミルクが注目されています。牛乳は一切使わず、アーモンドそのものだそうです。
自家製アーモンドミルクの作り方
─アーモンドミルクの作り方を教えてください。
「前日の夜、アーモンドを水に浸けておきます。アーモンドが柔らかくなるので、だいたい5%、10gのアーモンドを使うなら200mlの水を入れて、あとはミキサーで粉砕します。その時アーモンドはできれば薄皮をつけたまま作ります。薄皮の部分にポリフェノールがたくさん含まれているので」
木曜アシスタントの原田裕見子は「よくパックで売っていますが、あのミルクっぽいところはアーモンドそのものなんですね」と驚いた様子。
多田「そうなんです。皮の部分はそのままという話ですが、その分ざらっぽい感じがすることがありますので、それが気になるなら、市販のものを買ったらいいかもしれません」
アーモンド+カカオは最強
─それではアーモンドとカカオの入ったアーモンドチョコレートはアンチエイジングにぴったりでは?
「今、アーモンドチョコレートも高カカオのものが出てきました。そうすると砂糖、ミルクが少ないです。チョコレートとアーモンドには食物繊維も含まれ、特に日本人女性には望ましい食べ物になります」
便秘にも良さそうですね。スーパーでずっと気になっていたアーモンドミルク、すぐに試してみたいです。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年02月15日07時40分~抜粋