多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

「胃もたれ」って胃がどうなっている状態なの?

年末年始から酒の機会が続いて、最近胃もたれなんだ、という方も多いのでは?
この「胃が重い」「胃がもたれる」とは、どういう状態を指すでしょうか。

1月30日の『多田しげおの気分爽快!!』「情報サプリメント」では、この「胃もたれ」について、愛知医科大学消化器外科の客員教授で中東遠総合医療センターの院長でもある宮地正彦先生に伺いました。
アシスタントの桐生順子が取材しました。

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胃の働きとは?


─そもそも胃はどんな機能・役割を持った消化器ですか?

「胃の働きは大きく二つの反応あります。まず食べた時に胃の上の部分の膨らみが大きくなります。だからものがすんなり入り、気持ちよく食べられる。
今度は胃から外に出さないといけません。胃の下の方に来ると胃酸を出してよく混ぜ合わせる。ぎゅーっと収縮運動が盛んになります。消化してどんどん下に出していきます」

胃はひとつの器官ですが、上と下では別の消化器官といっていいほど役割が異なるそうです。
上の部分は食べ物を貯めておくような役割。
次に下に送って、胃液と混ぜながらドロドロにおかゆ状にして、さらにその下、十二指腸へと送りだしていく。
この働きが低下した時に感じるのが「胃もたれ」です。

だから胃の上の膨らみがちょっと鈍くて食べ物が入れられない時や、胃の下がうまく食べ物を送り出してくれない時に感じてしまう現象が「胃もたれ」というわけです。

胃はデリケート


─そういった現象が起きる原因は?

「ひとつの原因はストレス、精神的なものです。胃はとてもデリケートにできていて、悲しかったり、つらかったり、胃の調子が悪いと膨らみが不十分になるので、最初からあまり食べたくないとか、食べてもすぐお腹がいっぱいになってしまうことがあります。具合が悪いと、胃の胃酸の分泌が減ったりして運動もうまく制御されないので胃の不快感がでてしまいます」

食べたものも原因


─食べたものも原因になりますか

「脂っこいもの、脂肪分が多いものは、消化に時間がかかりますので、胃の排出をできるだけ抑えます。脂っこいものだと、その後、腸に入っても消化に手間取り流れていかないので、それが胃が張ったという感じを与える可能性もあります」

多田しげおは「これは歳とるとわかりますね。脂っこいものはおいしいけど、最近はひと口で十分だ」と、しみじみ。

桐生も「歳をとってくると、若い頃と比べて胃の働きも衰え、胃液の量も減ってくるので、昔と同じくらい食べると次の日にはつらくなってくるものです」と説明します。

何を食べると治る?


─では改善するには何を食べればいいでしょうか

「胃もたれの時にいいのは、まず消化のいいものがありますし、大根みたいに消化酵素を持った食材もあります。
生で大根おろしみたいにして一緒にとると消化は助けられます」

消化のいいもの、おかゆなんかいいですね。
それから大根。ジアスターゼ系という消化酵素をもっているので、できれば生で食べるの理想的だそうです。

楽しく食べる!


胃はデリケートなので、緊張する相手とか、ストレスを感じる相手と一緒に食事をするだけでも胃もたれをおこすそうです。
とにかく楽しく食事をすることが、消化を良くするポインだそうです。

「いつまでたっても胃もたれが治らないという場合は、別の病気、胃潰瘍、胃ガンなどが疑われますから、そういった場合はすぐに病院を受診してください」と桐生は最後にまとめました。
(みず)
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2018年01月30日07時42分~抜粋

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