1月23日放送の『多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N』、「情報サプリメント」のコーナーで取り上げたのは、あらゆるところで大活躍する「メラミンスポンジ」について。
メラミンスポンジという名前を聞いてもピンと来ないという方も、「激落ちくん」などの商品名を聞くと「ああ!あれね」と分かる方もいるかもしれません。
白いスポンジ状の掃除道具で、水をつけてこするだけでなぜか汚れがとっても良く落ちるメラミンスポンジ。
一体どういう秘密があるのでしょうか。
魔法の白いスポンジ
「あれはね、魔法のスポンジと言えますね」と桐生。
多田もメラミンという名前こそ知らなかったものの、家の中に大小様々な大きさのものがあり、実際に使っているとのこと。
このメラミンスポンジ。
大昔からあるものではなく、登場したのは約20年ほど前。
さらに、一般的に普及したのはここ10年くらいなんだそう。
今やドラッグストア・ホームセンター・100円ショップなどで簡単に手に入れることができるメラミンスポンジについて、生活ジャーナリストの藤原千秋さんに、桐生が詳しくお話を伺いました。
何でできてるの?
まず気になるのは、メラミンスポンジの素材について。
「メラミン樹脂という樹脂製の塊なんですよ。だからプラスチックとかそういうものに近い。それをミクロン単位に発泡させて固形化させたのが、メラミンスポンジなんですよ」と藤原さん。
そもそもはプラスチックで、ドイツ生まれの新素材であるとのこと。
どうして汚れが落ちるの?
では、汚れが落ちるメカニズムは一体どうなっているのでしょうか?
藤原さんいわく「樹脂なので固いんですよね。だけどミクロン単位の泡にして固めてあるので、泡の脆さっていうのもあって。モノの表面の汚れっていうのを固さでかきだすんだけど、やっぱり脆いのでポロポロこぼれてちっちゃくなっちゃう。だから消しゴムみたいに汚れを落とす効果があるわけですね」とのこと。
なるほど、イメージは消しゴム。
消しゴムが自らを削りながら、鉛筆の跡を巻き込んで消していくのと同じようなことのよう。
「こすって、自分の泡の穴に吸着しながら汚れを抱きかかえこみながら崩れていく」
こういう仕組みであるよう。
多田「献身的な子や」
桐生「確かに、健気ですよね」
水を含ませる理由は、水に浸すことでスポンジの表面に薄い水の膜ができて、適度に滑らせることができ、さらに落とした汚れを吸着しやすくするためなんだそう。
向いている・向いていない
それでは、メラミンスポンジはどういった箇所の汚れ落としに効果を発揮するのでしょうか。
「ガラス、陶磁器・ホーローとか、光沢のない普通のステンレスとか固いものだったら大丈夫です。私はイチオシで網戸なんですよ。ほんとにあっという間に綺麗になりますんで」と、藤原さん。
このように、ある程度表面が固い素材に向いているとのこと。
一方、向いていない素材もやはり存在します。
基本的に柔らかい素材には使えません。
光沢のある素材、例えばコーティングがされているフローリングや車のボディ、ピカピカのステンレス。こういったものは表面を傷つけてしまうため、使うことができないのです。
使ってはいけない場所
もう一つ、メラミンスポンジを使ってはいけない大事な場所があります。
それは、人体。
「はっ?」とあっけにとられる多田。
「足のかかとの角質取りや、歯のヤニ落とし、こどもが身体に書いた油性ペンの落書き」と説明する桐生に、多田が「私やったことありますよ」とまさかの告白をします。
多田「ペンで汚れた時にペンペン、ああこれよう落ちるわと思って。あれアカンの?」
桐生「ダメです!」
「表皮が削れてしまいますし、歯も削れてしまいますし、何より口に入れたら有害ですから絶対にやめてくださいね」と、再度釘を刺す桐生。
しつこい汚れには
そんな万能なメラミンスポンジでも落とせないのが、しつこい油汚れや焦げ付きなどのガンコな汚れ。
洗剤を含ませてこするのも良いのですが、より洗浄効果が高まる方法があるんだそうです。
「油を吸わせるセスキ炭酸ソーダなどを併用したり。食器用洗剤を使う時にも原液ではなくて少し薄めた方が、メラミンスポンジを邪魔しないですね。あとは、水垢にはクエン酸を使って固さを緩めてからメラミンスポンジでこするっていうようなやり方をしていると、より効果が高まりますね」と、藤原さん。
セスキ炭酸ソーダやクエン酸などの水に溶けやすい洗浄成分を使うということで、効果が増すよう。
重曹は水に溶けづらいため、メラミンスポンジとの相性はよくないんだそう。
さらに熱で溶けやすい素材でできているため、熱湯消毒は向いていないとのこと。
「便利グッズとして使い捨てで使ってください」とまとめた桐生でした。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2018年01月23日07時39分~抜粋