『多田しげおの気分爽快!!』、生活の素朴な疑問を解決する「早川敦子のそぼQ」のコーナー。
12月19日のテーマは、クリスマスが近づいたので「七面鳥が七つの面"と呼ばれるのはナゼ?」です。
パーソナリティは多田しげお、火曜アシスタントは桐生順子です。
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七つの顔色の鳥
お話を岐阜市立女子短期大学の学長、杉山寛行先生に伺いました。
杉山先生「七面鳥は頭から首にかけて、羽毛がなくて皮膚が露出しています。興奮したりすると、この部分が赤や青や紫などに変化します」
多田は「写真を見るとよくわかりますね。顔の色がどんどん変わるから七つの顔色、という意味で七面鳥。へー」と感心します。
杉山先生「七つの顔と言っても"多くの数"という意味の七で、6の次の7という正確な数字を表しているわけではないでしょう」
早川「7とか8とか、百とか、万(よろず)とか、実際の数でなく『たくさん』という意味を表す数字の使い方がありますね。七でいうと、七変化とか七色の声とか。七は『ぼちぼち多い』時に使いますね」
ちなみに「七面鳥」と名付けているのは日本だけだそう。
明治のはじめにオランダから日本に持ち込まれ、この時に誰かが顔色の変化に気づいてネーミングしたのではということです。
英語でターキーなのはナゼ?
ところで、七面鳥は英語ではターキー(turkey)と言います。"Turkey"はトルコのことです。
七面鳥の原産地はアメリカ大陸で、トルコではありません。なぜターキーと呼ばれるのでしょう?
実はヨーロッパの人たちによる、こんな勘違いが原因だったのです。
杉山先生「ヨーロッパには、日本でいうホロホロ鳥がトルコを経由して輸入されていました。このホロホロ鳥をヨーロッパの人はターキーコック(トルコ鶏)と呼んでいました。実は七面鳥はこの鳥とよく似ていて、それで七面鳥も混同してターキーと呼ばれるようになりました」
早川「そもそもホロホロ鳥の原産地はアフリカです。でもトルコから来るから、ヨーロッパの人はこれをターキーと呼んでいた。そこへ七面鳥が16世紀初頭にアメリカ大陸から持ち込まれて、ホロホロ鳥に似ているから、これもターキーだとなりました。すごくいい加減ですね。クリスマスにあれだけ重宝されているのに」
リポーターの性(さが)
多田「もともとアメリカで何と呼ばれているのかは誰も知らなくなって、アメリカでもターキーになった。そして日本では七面鳥と呼ばれていると」
早川「食べられるわ、いろんな名前で呼ばれるわ、七面鳥がこの事実を知ったら、きっと怒って、顔色を七変化させるに違いありません」
さすが、おあとがよろしいようで。
(みず)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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http://radik~抜粋