道端のそこかしこに落ちている犬のフン。踏まないように気を使ったり、うっかり踏んでしまってゲンナリしたり。
決して気分のいいものではありません。
10/4の『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』、アシスタントの桐生順子が取り上げた話題は「道端に放置されている犬のフンを減らす方法」として京都府宇治市が行った「イエローチョーク作戦」です。
黄色のチョークで、どうやって犬のフンを減らすことができるというのでしょうか?
フンをチョークでクリッ
方法はこうです。
放置されている犬のフンを見つけたら、黄色いチョークでそのフンをクリっと丸く囲みます。
なんと、これだけのことなんです。
「えっ?」っと拍子抜けした様子のパーソナリティ多田しげお。
「これで結構目立つようになると?いうことで効果ありなんですか?」と、事態が飲みこめません。
フンはそのまま置いておき、回収はしません。
そのクリっと書いた横に「10/4・8時」というように発見日時を書き添えます。
ポイントはフンを回収しないというところ。
残して人の目に晒すことで「あっ、誰かに見られてるんだ!」ということを飼い主にわからせることが狙いです。
白いチョークのアレから発想
この取り組み、何かに似ていると思いませんか?
そう!駐車違反の取り締まりで、警察官が白いチョークでピッとタイヤと地面に線を引く、昔よく見たアレと同じです。
駐車禁止の車がいなくなった後もチョークの線は残るため、それを見た人が「ああ、ここで誰か駐禁取られたんだな!誰か見てるんだな」と把握して気を付けようとしますが、その意識付けと全く同じというわけです。
多田「本来やっちゃいけないことを、誰かがやったんだ!誰かが見てたんだ、という意識を持つことが大きいわけですか」
桐生「飼い主さんが『やっぱり誰か見てるから、ちゃんと処理して行かなきゃいけないな』と思うんだそうで、まさに駐禁の白いチョークから発想を受けて、この"イエローチョーク作戦"というのをやっていまして」
フン害がひどかった市内のとある通りには、犬のフンが30か所ほどパンパンパンパン!と捨てられていたんだそう。
「それ自体が宇治市の方、問題ですけどね」と、多田。
しかし、この"イエローチョーク作戦"の効果は絶大!
今や、犬のフンはほぼないんだとか。
日本各地に広がるイエローチョーク
さらに、他にもまだ良い点があります。
現在あちこちに点在する、犬のフンの警告看板。
これらを設置するだけでもかなりの費用を必要としますが、この作戦ではチョークをクリっと付けるだけ。
さらに、手軽に取り組むということができるということで、地域住民がこの活動に参加していて経費も人件費もかからないため、このイエローチョーク作戦は、各地に広がりをみせているんだそうです。
「ちゃんと人が見てるんですよ、という意識を与える。そうするとまあ、少し残っていた良心に訴えかけているわけですね。『やっぱりイカンわこういうことしたら』というね。なるほど」と、多田も納得。
チョークでフンを囲むだけで、フンをそのまま捨てていく飼い主に迷惑行為を気づかせる。
なんとも賢い方法です。
この方法を取り入れたいということで、各地から視察に訪れる人もいます。
桐生「名古屋市もやってくれたらいいな!」
多田「ちゃんと処理する人が圧倒的に多いんですけども、時々置き去りにされたフン、見かけますもんね」
「よっしゃ、黄色いチョークや!やったろ!」と、明日にでも行動に移しそうな多田を「勝手にやったらダメですけどね」と、たしなめる桐生でした。
(minto)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2017年10月04日08時00分~抜粋