多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

聞くほど怖い…9メートルの高さで舞う400年の伝統「朝倉の梯子獅子」。

『多田しげおの気分爽快!!』、9/28は週末のイベントをご紹介しました。

今回は9月30日(土)の夜と10月1日(日)昼間に、愛知県知多市朝倉の牟山神社で行われる「朝倉の梯子獅子」です。
朝倉梯子獅子保存会の会長、加藤茂さんにお話を伺いました。

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「朝倉の梯子獅子」とは?


「朝倉の梯子獅子」は高い櫓の上で、獅子頭と胴体の二人一組で曲芸を披露します。
愛知県指定の無形民俗文化財となっています。

慶長の頃(1596年~1615年)、たびたび朝倉村に現れては作物を荒らすイノシシを、梯子を使って退治しました。
すると翌年は豊作。そこで豊作祝いと猪供養のために、獅子舞を舞ったのが始まりとされています。

高さ9メートル。足元スカスカ


高い櫓の上で獅子舞を演じるということですが、どれくらいの高さなんでしょう?

「梯子が垂直に立ってまして、その梯子が37段。それを上っていって舞う場所の高さが、約9メートルです」

9メートルの高さにあるその場所で舞うということですが、どんな状態になっているんでしょう?

「やぐらが組まれていて、床の代わりに、水平方向に3本の丸太が渡り木として渡してあります。それと手すりが2本。舞を舞うのは、3本の丸太の一番外側の歩み木だけで踊ります」

幅と長さはどれくらいあるんですか?

「丸太が直径15センチぐらい。それが3本渡してあるんですが、丁度、人の頭が入るぐらいの間隔を開けて並べてあります。渡り木の長さは6メートルぐらいです」

つまり、幅にすると50センチ足らず×長さ約6メートルが舞台。丸太には隙間も空いてますし怖いですよね。

「やってる人たちも、かなり怖いと思うんです」

いや、本当に怖いですよこれは…

ハイリスクの舞台でハイレベルの舞


通常の獅子舞にはいろんな演じ方があります。レベルの高い獅子舞となると、でんぐり返しをしたり、後ろの人が前の人を支えて立ち上がったりとか。そんな場所でどんな演技をするのでしょう?

「でんぐり返し。ジャンプ。それから扇といって、2本の横木に足をかけて、仰向けで腹筋運動のようなことをします」

高さ9メートル、幅50センチ足らず(隙間あり)ででんぐり返し。なんだか凄そうです。
しかも命綱はなし!だそうです。
さらにジャンプとは…そんなところでは揺れないですか?

「ジャンプそのものでは揺れないんですが、踊る時に、わざわざ揺らして、その反動で踊るということもします」

これにはビックリ。予想より斜め上からの答えでした。

獅子舞は年齢制限アリ


難易度の高そうな獅子舞なので、演じる方はかなりの名人かと思いきや、17歳~27歳の若者。
新人も入るし、年齢が来たら卒業もあるので、同じ人が何年もやることはないそうです。

「今年初めて、というのが3人います」と加藤さん。

練習は、どれぐらいするんですか?

「8月の28日から9月の29日まで。1カ月間練習します」

当然ですが一番最初は、低いところでやるんでしょうね?

「一年間は見習いという形で、櫓の上の雑巾がけとか、清めの塩振りですね。それを一年やります。その後、獅子舞をするんです」

笑う加藤さん


過去に、不幸にして落ちて怪我をされた方はいるんですか?

「2~3人いるんですが(笑)」

加藤茂さん、本当に笑って答えます。

「わりかしですね、下に落ちても大怪我というほどじゃなかったです」

現在は、舞台の下にはネットとマットが敷いてあるそうです。

必死に30分


現在69歳の加藤さん、もちろん17~27歳の時は獅子舞をしていたそうです。その頃は怖くなかったんでしょうか?

「もう必死です。怖いというよりも、とにかく必死さが大変です。終わったらホッと一息。だいたい時間が30分ぐらいですから、終わると、汗だくでした」

またも斜め上からの答えです。
怖い怖くないの話より、9メートルの櫓の上で、しかも30分(!)も踊ることに、ただただ唖然とします。

無事に演技が終わり、でんぐり返しが成功すれば、凄い拍手を送られるのだそうです。毎年楽しみにしている住民も多いそうで「もう、境内がいっぱいになりますね」と加藤さん。

雨が降った場合は基本的に中止だそうですが、この週末は天気も良さそうなので、興味のある方はぜひどうぞ。
(尾関)
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2017年09月28日08時17分~抜粋

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