9月、10月、11月は3連休が続き、秋の旅行のシーズンになってきました。
折りたたみ自転車を電車に持ち込んで、どこか遠くへ出かけたいという人もいるのではないでしょうか。
自転車がOKなら、いったいどれぐらいの大きさの物を持ち運んでも大丈夫なのでしょうか。
そこで今回は、「列車にどこまで大きな荷物を持ち込んでも良いのか?」について、調べてみました。
電車に持ち運べる荷物はどれぐらいの大きさまでOK?
長さ・重さには限りがある
先日、JR東日本が「来年1月から、自転車を折りたたまずに持ち込んで乗車できるという列車を房総半島で運行する」と発表しました。
ヨーロッパではOKなのですが、日本では大きさなどに明確なルールがあるでしょうか。
そのルールについて、鉄道ジャーナリストの梅原淳さんに、パーソナリティーの多田しげおが伺いました。
梅原さんは、「3辺の長さの合計が250cm以内で重さが30㎏以内、長さは2m以内の物を2個まで持って入れます」と答えました。
これはJRの規定ですが、他の私鉄もだいたい同じ規定だそうです。意外と大きな物が持ち込めますね。
ただし、この規定の大きさ以上の物を持ち込んでも良いという例外的なケースもあるそうで、「スキーやスノーボード・サーフボードなどのスポーツ用品や、自転車の場合は、専用の袋に入れていれば、長さや大きさが超えていても良い」ということです。
もしスポーツ用品などではないけど、既定以上の大きさの荷物を持ち運びたいという場合は、1個あたり280円の「手回り品切符」を買い、手に携えていける物であれば持ち運べます。
「手回り」というだけあって、台車に乗せて運ぶような場合は、手回り品切符を買っていても、持ち運ぶことができません。
サイズが規定内であってもダメな物
一方、大きさはルール内であっても、絶対持ち運んではいけない物があります。
梅原さんは「コンロや死体、不潔な物や匂いのきつい物、爆発物などの危険な物は当然ダメです」と答えました。
どれも当たり前のように聞こえますが、キャンプに使うコンロや、旅行先で使うための花火などは、改めてダメだということになります。
匂いのきつい物については、例えば肉まんのように、本人はおいしそうに思う物でも、他の人からすると迷惑に感じるといった、主観的な場合がありますね。
荷物だけ電車で運んでくれることも
今までは人が持って運ぶ物について説明してきましたが、意外と知られていないのが、荷物だけを運んでくれるサービスがあるということです。
東海道新幹線では対応していませんが、一部の新幹線の区間(上越新幹線の東京~新潟間や、東北新幹線の東京~仙台間など)では、荷物だけ運んでくれる「レールゴー・サービス」というものがあります。
駅まで運んでくれるだけでなく、駅から配達もしてくれるそうです。
電車では意外と大きな荷物も持ち運べることがわかりましたが、他の人の迷惑にならないように気を付けつつ、電車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(岡本)
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