多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

歯周病予防の決め手は「歯間掃除」 正しい歯間ブラシの使い方してますか?

普通の歯磨きでは、歯と歯の間の汚れはなかなかとれません。
実は、歯間にこそ汚れが溜まっているのです。そして、これが歯周病の原因となっています。

9/11の「情報サプリメント」では「歯間清掃」を取り上げました。

この歯と歯の間をきれいにする「歯間清掃」について、愛知学院大学歯学部の歯周病科教授の三谷章雄先生に伺いました。聞き手は、パーソナリティの多田しげおです。

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歯間掃除ができている人は1割!


―歯の汚れは、表面だけでなく歯間にも溜まっているのですか? 普通の歯磨きでは、落とせていないのでしょうか?

歯と歯の間は細菌を残しやすく、それが歯間を磨く一番の理由です。

歯の表裏というのは、普通の人は、6~8割除去できている気がしますが、歯と歯の間は1割から、よくできている人で3~4割くらいしか除去できていません。多くの方が歯間の細菌を取り残した状態となっています。

歯間の汚れが歯周病を引き起こす


―歯間に汚れがあると、どういったことが起きますか?

ばい菌が入り込んで住みついてしまい、それに対する身体の防御反応、炎症反応が起こる、これが歯周病です。

多くの患者さんは、歯と歯の間で歯周ポケット(歯と歯茎の境目にある溝)が深い。つまり歯間で歯周病が進行しているのです。だから、歯間の細菌を除去しておくというのが歯周病の治療や予防に最も重要なのです。

歯間ブラシの使い方


―そのためには従来の歯ブラシではなく、歯間ブラシを使うと、非常にうまく歯間の汚れがとれるそうです。

歯間ブラシは、ワイヤー状になっていてそこに短いブラシがついています。ドラッグストア、スーパーマーケットでよく売られており、太さも選べます。

―歯間ブラシを使う時のポイントはありますか?

我流でやっている方は、つまようじを入れるように、隙間にさっさと入れるだけの方がほとんど。それでは、雑菌が取れていないことが多いです。

歯間ブラシは歯と歯にやさしく挿入した後、まず手前の歯を意識しながら押し当てて、歯茎よりの方に下げていくようなイメージで動かす。
次に、奥の方の歯に押し当てるイメージを持ちつつ、歯茎に沿わせて動かす。その二つの動作をやって初めて、一か所の歯と歯の間の掃除が完成します。

ちょっとしたコツで効果が違う!


歯間ブラシの使い方にはコツがあります。
ただ真ん中にいれてゴシゴシ前後に動かすのではなく、片方の歯の方に押し当てて動かし、次に反対側の歯にも押し当てて動かすのです。

時間はかかりそうですが、真ん中に入れて前後に10回動かすのを、こちら側に5回、反対側が5回と考えれば、時間はまったく同じです。
ちょっとした工夫で、歯間の汚れがとれる具合が全く違うそうです。

歯間ブラシなどで歯と歯の間までちゃんと磨けている方は日本人の2割くらいだそうです。特に若い人はほとんどやっていません。

こどもの頃から歯間ケアを


―先生は、高齢者の歯周病対策として、この割合をどんどん上げていかないといけないと。特にこどもの頃から歯と歯の間も磨くという意識付けをすべきとおっしゃいます。

学童くらいから糸ようじを導入していただけると、大人になって歯間ブラシ使わないのは気持ち悪い、という状況ができると思います。それが将来的に歯周病を予防していく手立てになると思います。

―近代国家では、歯のケアは虫歯対策ではなく歯周病対策である、と言われています。ぜひこどもの頃から「歯間清掃」を、ということですね。

力入れずに柔らかく時間かけて!


コーナーの後、反響のメールが届きました。

「私は夕食後、TVを見ながら約1時間、歯の清掃をしています。(歯磨き粉は使わずに)」(Aさん)

多田は「歯医者さんも最低15分は必要、力を入れずに柔らかく時間をかけて磨いてください、と言いますね」とまとめました。

歯間ブラシの使い方について初めて知りました。ちょっとしたコツで効果が全然違うのですね。ぜひ実行したいです。
(みず)
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2017年09月11日07時41分~抜粋

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