サッカーの名門、名古屋グランパスは去年成績が振るわずに降格したJ2で、現在絶好調です。
7月にガブリエル・シャビエル選手が加入後、7/30から5連勝、8/25現在はJ2で3位。今年年間順位で2位以内に入れば、J1に復帰できます。
そこで現在のグランパスの状況について、サッカー担当の宮部和裕アナウンサーに尋ねます。
聞き手は多田しげおです。
宮部アナと同じお顔立ちのシャビエル
シャビエルはどんな選手ですか?
「ガブリエル・シャビエル選手、ブラジルからやってきた24歳です。眉毛濃い、あごも口も全部髭を生やしている。ブラジルのホープですが、お顔立ちとしては44歳の私と同じ歳くらいで、親近感を覚えます」

「ブラジルのビトーリア(Vitória)という名門チームから来ましたが、バリバリのブラジル代表ではなく、シーズン途中で日本に来るというのは、何か新天地で頑張りたいという意欲があったのでしょう」
シャビエルのどこがすごいんですか?
「来日して5日目でいきなりゴールを決めました。その後も活躍を続けています。グランパスは今年風間監督になって、パスを回すことにはすごく精度が上がってきた。パス出し選手権ならグランパスはダントツ一位です」
司令塔がチームを変えた
「しかし回し続けても、ゴール前で変化をつけて動かす選手がいなかった。そこへこのシャビエルが来た。先日の福岡戦でゴールに向かってシャビエルがちょっと左に流れた。そして、かかとで後ろの選手へヒョイっとパスを出した。秋山がそのボールを受けてゴール前に出し、青木の5試合連続チーム記録のゴールが生まれました。
アシストはゴールを生む前のプレイです。今回シャビエル選手は、アシストのもう一個前でいいプレイをしました」
シャビエルは、いわゆる司令塔の立場でしょう。サッカーは司令塔次第ですね。
「劇的にチームを変えますよね。司令塔はフィールド全部を見て、その視線で他の選手はパスがくるか予測して、感じて動き出す。彼もすごいし、彼に対するチームの信頼感も生まれています」
グランパス、J1復活への道は?
「グランパスのサポーターは2部に落ちてショックですが、観客動員はそんなに変わらず、25周年のグランパスを温かく見ています。そこへシャビエルがやって来て、よし!という感じです」
グランパスはどうなればJ1に復活できますか?
「現在J2で3位です。1位が湘南、2位が福岡。3位が名古屋、4位は徳島。J2は年間42試合で残り13試合。J2の1位と2位は自動的にJ1に上がれます。もう1チーム、3位から6位でJ1への昇格プレイオフというトーナメントをして、勝ったチームがJ1に上がれます」
今3位ということは、多少調子が悪くなっても6位までにはなんとかいれる?
「ただ、京都にボロ負けして6位より落ちた時もあって…その京都戦でズタボロにやられてショックでしたが、来日5日のシャビエルがゴールを決めて、その後から快進撃が始まったわけです」
まさにシャビエル効果ですね。
面白いグランパスの試合
「今年グランパスは33人中21人が新しい選手。しかも夏の低迷で、8人も退団して、新しく5人入りました。そんな中で風間監督が、半年で組織の礎を作って、パスを回せるチームにし、そこにファンタジストのシャビエル選手が入ってチームとして良くなった。
見ていて面白いし、サポーターもゴールの前の前の動きを見てるぜ、ということで沸くわけです。スタジアムで見るとホント楽しいです」
必ずJ1に入れる?
「2位までに入らないと…トーナメントでは何があるかわからないです」
いける!ラスト13試合楽しめるね。
「守りで失点は多いですが、それを上回る点を挙げていますから、そこが魅力です」
放送翌日(8/26)の横浜FC戦では、2ー3で惜しくも負けてしまいましたが、これから最終節まで応援したいですね。
(みず)
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