巷で数々売り出されており、テレビCMで目にすることも多いウコン入り飲料やウコン入りのサプリメント。
二日酔いをしないように、お酒を飲む前に飲んだことがあるという方は多いのではないでしょうか。
「ウコンを飲んだらさすが!ちょっと違うな、全然酔わないぞ」という人もいる一方、「全然効かない」という人もいます。
「そういう人はたいていね、それだけ飲んだらそら効かんわ」と、それはあくまで飲みすぎであると多田しげお。
というわけで、今回の「情報サプリメント」のコーナーのテーマは「ウコン」です。
二日酔いに効くと言われるウコン その意外な秘密が明らかに!?
意外に美しいウコンの花
Eco植物研究所所長の巽二郎先生にウコンについてのお話を伺います。
ウコンは南アジア原産で、高さ1メートルほどになる植物。
葉はカンナに似ていて、赤・黄色・白など色とりどりの地味な花が咲きます。
地下に一回り大きい生姜のような根茎があり、断面の黄色が特徴的です。
ウコンの写真を見ている多田。
「先生は地味だとおっしゃいましたけど、結構きれいな花が咲いていて。緑の葉っぱがスー、シュっと伸びていて、そこへピンクや白の結構きれいな花で。清々しい感じの植物だなと」
「地味」という先生の言葉から期待していなかった分、思いがけず美しい花に感激した様子。
「蘭の一種のようにも見えますよね」とアシスタントの小倉理恵。
確かにあのごろっとしたウコンのイメージからは程遠い、意外に豪華な花です。
沖縄ではうっちん
私たちが二日酔い対策として利用しているのは、ウコンの根茎の部分。
この根茎を掘り出して干し、乾燥したものを粉にして、加工します。
沖縄では「うっちん茶」(うっちん=ウコン)というドリンクになっているそう。
泡盛を飲む前にうっちん茶を飲む、という感じなのでしょうか。
秘密は「クルクミン」にあり
お酒を飲む前にウコンを飲むと良いとされている理由は、ウコンに含まれる黄色の色素成分、抗酸化作用や抗炎症作用もある「クルクミン」という成分にあります。
肝臓はアルコールを分解する時に活発に活動しますが、アルコールが高いと細胞が炎症を起こしてしまいます。
クルクミンは肝臓の細胞の働きを活発にしてアルコールを分解する手助けをし、これを防いでくれるのです。
これが、お酒を飲む前にウコンを飲んでおくと飲んだ後や翌朝が楽だ、といわれる所以というわけです。
抗がん作用にも期待
さらに、クルクミンにはなんと抗がん作用もあります。
がん細胞に特異的にアポトーシスを誘導する、つまりがん細胞をやっつけるという作用があるということも最近わかってきています。
「これはすごいことですね!」と小倉も興味津々。
このように肝臓の働きをサポートしてくれて、かつ抗がん効果もあるクルクミン。
しかし、クルクミンは体内に取り込むことが難しい成分であるとのこと。
体内により取り込みやすいように、どのようにすれば吸収がよくなるのかという研究も進んでいるようです。
(minto)
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