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城で持つ尾張名古屋、ビルに高さ制限。

8月3日のニュースの中で、番組では「名古屋市が、名古屋城周辺に建てるビルの高さを制限する建築規制の方針を固めた」という記事を紹介しました。

名古屋城の天守から半径1km圏内に立てるビルについては、高さを50m以下にするというものであり、今年中に内容を確定させ、来年の秋から施行する予定だそうです。

しかし、名古屋城の周りにはすでにいくつもビルは建っており、埋もれている感があります。

かつて主要都市でとったアンケートでは、「名古屋市は最も観光の魅力が少ない都市」と言われてしまい、今、観光の魅力を増やそうと名古屋城の木造復元工事が計画されています。

「尾張名古屋は城で持つ」という言葉通り、名古屋城は名古屋市の顔ですので、観光スポットとして環境の整備は必要だということですね。

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観光都市・京都の状況は?


一方、街の景観を行政が守るという点で先進的なのは、日本を代表する観光都市・京都です。

昔、京都の景観論争で俎上にあげられたのは、京都で一番高い建物の京都タワーでした。
多田は大阪出身なのですが、学生時代にその論争があったことを覚えており、1964年に完成する前、古都の景観を大事にしたい人からは評判はすこぶる悪く、多田少年も当時、「なんじゃこの建物は?」と思っていたそうです。

あれから60年以上経ち、今は京都を代表する建物となっています。
サスペンスドラマなどで舞台が京都に移る時、京都タワーを映すと一目で京都に舞台が移ったんだとすぐに分かりますね。
京都とすぐわかる建物は、あとは清水寺や東寺の五重塔といったところでしょうか。

多田はさらに「大阪のグリコの看板、札幌のニッカの看板もそうだ」と続けます。
ちなみに、フランスのパリでも当初、エッフェル塔は不要だという意見が多かったそうです。

名古屋は、名古屋城よりもテレビ塔の方が名古屋の顔という印象があるかもしれませんね。
ともかく大きな建物であれば、何年も経つとその都市の顔になりそうですね。

京都の規制は高さだけではない


京都に話を戻しますと、一番新しい景観対策は高さ規制だそうで、幹線道路沿いは31m、それ以外は15mと規制がかかっています。
ここで気になるのが、なぜ31mと中途半端な数字なのかということ。これは、元々800尺の規制からきているそうで、長さを普通に尺で使ってた頃までさかのぼる話なのです。
この規制により、五重塔などの景観を守っているんですね。

なお、京都では高さ制限だけではなく、他にも景観を守る努力がなされています。
大手コンビニチェーンや牛丼チェーンの看板の色は、同じ会社であれば全国どこでも同じ看板ですが、京都の観光地にあるコンビニでは、色の明るさをやや落としています。
周りの建物や店となるべく釣り合いを取るようにしているわけですね。

もしこの規制が通り、名古屋城の復元工事が行われると、どんな風景を魅せてくれるのでしょうか。
(岡本)
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2017年08月03日08時07分~抜粋

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