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その数 300種類以上!血液型の謎

先週の木曜日(6月22日)の「情報サプリメント」では血液型について調査しました。

新生児に調べる血液型検査の結果は不安定であくまでも仮判定、大きくなって、本判定である血液型とは違う場合がある。
そもそもABOの血液型を知らなくても何ら問題はないので、最近は新生児の血液型検査をしない施設が増えている、という内容でした。

今回は血液型とひと口で言っても、一体どのくらいの種類があるのか?などなど「血液型の種類」について、名古屋ハートセンター心臓血管外科部長の北村英樹先生にお聞きしました。

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血液型って何パターンあるの?


血液型の種類というと、「A・B・O・AB」の4種類を思い浮かべますが、実際には何パターンぐらいあるのかご存じですか?

本当に厳密な意味で血液型を細かく分けていくと、現在わかっているだけでも、なんと300種類以上あるそうです。
ただ、臨床の場でよく使われているのがABO型、そしてRhのプラスマイナスというものに分けられるのだそうです。

血液の赤血球の表面には「抗体」と「抗原」というものがあります。
この「抗体」と「抗原」の種類によって、私たちは何型でRh何なのか、という区分をしているわけですね。

抗体は、血中にある異物・外から入ってきたものを見つけるとやっつけに行く性質を持っています。その抗体には様々な種類があり、抗体が発動するためにマーカーとなるものが抗原と呼ばれるものなんです。

つまり抗体がパトロール隊で、捕まる相手が抗原と考えるとわかりやすいかもしれません。
例えばA抗体があればA抗原は存在しませんし、B抗体があればB抗原は存在しません。あってもすぐにやっつけられてしまいますからね。

このことを踏まえてABOは、以下のように分けられます。

A型は、赤血球の表面にA抗原と呼ばれるものがある血液型を、A型と呼びます。
B型は、反対にB抗原というものを発現している血液型になります。
O型は、赤血球の表面には、A抗原もB抗原もありません。しかし表面にない代わりに「血漿(けっしょう)」と言われる血の中に抗体があります。
AB型は逆に抗原が両方ともある、というものです。

ちなみにRhの+と-は、D抗原という抗原がある場合はRhプラス、ない場合はマイナスというわけです。

血液型の比率


先週の情報サプリメントで、日本を含むアジア人はABO型の分布のバランスが良いという話がありましたが、実際はどのくらいの比率かご存じですか?
A型O型B型AB型の順番で、大体4対3対2対1と言われています。

ではRhのプラスマイナスの比率はどうなのでしょうか。
実は日本人の99.5%がRhプラスだと言われているんです。
Rhマイナスは0.5パーセントぐらいしかいないんですね。

しかしだからこそ、Rhマイナスの方は要注意。
血液バンクにも、Rhマイナスの血液は少ないそうで、そもそも献血していただける方が少ないんだそうです。
この機会に、一度ご自身の正確な血液型を知ってみるのはいかがでしょうか?
(林大智)
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2017年06月29日07時40分~抜粋

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