5/5は、こどもの日であると同時に、二十四節気のひとつ「立夏」でした。
気温で考えるとまだまだ夏を感じない時期。なのにどうして立夏?季節的にはもう夏ということになるのでしょうか。
気象予報士でもある澤朋宏アナウンサーが「お天気面白話」として紹介します。
油断大敵!雨でも曇りでも降り注ぐ紫外線
基準は気温ではなく太陽の動き
わたしたちが感じる季節感は気温によるところが大きいのですが、暦は気温ではなくて太陽の動きで決まっています。
一番日が長くて、太陽が一番高いところを通るのが「夏至」です。今年は6/21となります。
太陽の高さを基準にして夏秋冬春をつけているので、立夏から太陽が高くなる時期に入ります。
立夏から立秋の前日までが「暦の上での夏」ということです。
パーソナリティの多田しげおも「あとひと月ちょっとで夏至ですからね。もう十分夏のシーズンに入ったよ、ということなんですね」と納得します。
梅雨の時期でも日焼け?
これからの行楽シーズン、紫外線には十分注意が必要です。
「真夏も日焼けをするけど、太陽の位置が一番高い夏至のシーズンこそ紫外線は多いと思っていいんですか?」との多田の問いかけに「その通りなんですよ!」と澤アナ。
紫外線の量のピークが6月ではない理由は、たまたま梅雨のシーズンだからとのことです。
空が曇ると紫外線の量は減る、と思っている方は多いかもしれません。
曇りであれば紫外線はほぼ0パーセントに近いと思いたいところですが、残念ながらそうではないのです。
澤アナいわく、晴れている日の紫外線量を100とすると、曇りでもなんと60から70くらいの量が降り注いでいるそうです。
さらに、なんと雨の日でも30~40はあるんだとか。
つまり理論上は、梅雨の時期であっても日焼けの可能性はあるということです。
日陰でも逃れられない紫外線
「もうひとつ、気をつけていただきたいのが!」と力を込める澤アナ。
「これからの運動会シーズン、日陰に入ればなんとかなるんじゃないかという意識をお持ちの方も多いかと思いますが、なんともならないんです!」
確かに日陰で暑さは和らぎますが、眩しさと紫外線は関係がないんだとか。
太陽の目に見える光は、直接まっすぐ入ってくる光で、散乱する成分はほとんどありません。
しかし、紫外線はまっすぐ飛んでくるのはせいぜい3~4割。大部分は宙を舞っているのです。
多田も「梅雨の合間のピーカン晴れの時は、ものすごい量の紫外線が降り注いでいて、たとえ日陰に入ってもそれほどの効果がないわけね」念を押します。
日陰だからと油断して日傘をたたんでしまうと、しっかりと紫外線を浴びる羽目になってしまうんだそう。
アシスタントの大橋麻美子も「曇りでも日傘を差したり、日焼け止めクリームを塗ったりした方が良いわけですね」としっかり心に留めたようです。
外遊びはお昼時を避けて
紫外線と日焼けとの関係で言うと、通勤や通学の数十分~1時間程度の外出であれば、大きな問題はありません。
紫外線を浴びるのが短時間で、かつ朝や夕方は紫外線が比較的弱い時間帯だからです。
一番気をつけなければならないのが、ちょうど子供を公園に連れていくお昼時の1~2時間。これが一番日焼けしやすい時間帯です。
これからのシーズンは、外遊びの時間を朝や夕方にずらしたほうが良さそうですね。
(minto)
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