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トランプ大統領、ホントに人気がないの?

アメリカの世論調査会社ギャラップは3月27日、トランプ大統領の支持率が就任以来最低の36%になったと発表しました。
普通は就任してしばらくの間は支持率が高いものなのですが、まだ2ヶ月しか経っていないのに、すでに1/3の人しか支持していないような状態。
実際のアメリカの「雰囲気」について、アメリカ大統領選挙を中心に研究し続けてきたジャーナリスト、横江公美さんにお伺いしました。

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賛成派と反対派がまっぷたつ!


現時点で支持率がここまで下がるというのは異例なのですが、選挙の時と比べると同じ雰囲気であり、賛成と反対が激しく分かれたままの状態であるようです。
横江さんによると、トランプ大統領は流行を目指さず、自分が正しいということが証明されれば民衆はついてくるものだと考えているのだそうです。
普通は自分の正しいと思うことを通すためにいろんな人との融和を図るものですが、そこは全く考えが無さそうで、見方によっては支持率である「36%」は、選挙で投票した人よりも多いとも言えます。

また、トランプ大統領が掲げた個々の政策について、賛成意見が50%は超えませんが、反対よりも賛成の方が多い状態ではあります。世界中で非難された移民の入国を反対した大統領令も、アメリカの世論調査によると賛成の方が多いという結果が出ています。

横江さんは昨年の大統領選挙の際「トランプの支持率は表面的には低いが、本音では意外と支持率が高い」と分析されていました。大統領になってからも、この状態がまだ続いているのです。

さらに賛成派と反対派がはっきり分かれているのは世間だけではありません。共和党の中でもオバマケア廃止法案をめぐって分裂しているのですが、これは法案そのものが悪いのであり、大統領は良くやったという意見もあります。
そもそもトランプはかつて民主党だったため、共和党が一枚岩となって応援している訳でもないのでしょう。

隠れトランプ支持が多い?


アメリカでは賛否両論と言われている一方で、皆さんはニュース番組を見ていて、トランプ大統領はほとんど悪い評判しか聞かないということはありませんか。
これについて多田しげおは、「日本ではトランプをブーイングするニュースが受けるので、悪い評判ばかり流れるが、本音では結構良くやっていると思っているアメリカ人が意外と多いのではないか」と推測しています。

アメリカ大統領は弾劾がない限り4年間続くのが前提ですので、トランプ大統領は支持率の低下が怖いと思っておらず、強気の政策が掲げられるのでしょう。
一方で、オバマ政権の時よりも株価が3割ほど上がっているので、投資家もトランプ大統領の政策に期待しているものと思われます。

つまり、「トランプ支持とは表立って言いづらい。品格の無さやスタイルは嫌いだが、行動力は支持する」という隠れトランプ支持者が相当数いるものと思われ、ロシアとの癒着が問題となったり、違法性のあることをしない限りは、トランプ政権が4年間維持されると見るべきだろうとのことでした。

「国境にメキシコとの壁を作り、その費用をメキシコに払わせる」といった冗談のような政策を提示していましたが、冗談抜きでトランプ大統領がある程度支持されているところに、本当は民衆の間で不満が爆発しそうな状態であるという、アメリカの問題点があると言えそうですね。
(岡本)
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2017年03月30日07時20分~抜粋

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