健康ライブラリー

健康ライブラリー 2020年10月18日

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●教えてドクター 
★10月のテーマ「With コロナ時代の健康と運動」

名古屋大学 総合保健体育科学センター 教授
小池 晃彦 先生

新型コロナウイルス感染症の拡大により、外で運動したりジムへ行って運動したりする機会が減った方が多いと思いますが、注意をしながら外に出て運動することは、むしろ大事であることをまずお伝えしたいです。特に高齢者では運動の機会が減ることにより、体重が増えてきてしまったり、筋肉が減ってきてしまったりすることが心配されています。
また糖尿病の方は血糖値が高くなったり、脂質異常症の方はコレステロールが高くなったりしやすくなると言われています。そしてそれ以上に精神的に落ち込んでしまうことが心配されます。さらに外に出ないため太陽の光を浴びる機会が減り、ビタミンDが欠乏し、骨や筋肉も弱くなり免疫力も落ちてしまい、体内時計が働かなくなって眠れないということもおこります。ですのでこれを機会にむしろ運動習慣を身に着けていただき、気持ちで負けないということが大事だと思います。
公園等の広い空間で人と距離をとりながら運動したり、緑の中を歩いたりすることがとても大事です。お一人で運動するのも良いですし、普段一緒にいるご家族と一緒に歩くことも良いと思います。そうすることで気分も良くなりますし、運動を続けることにより気分も盛り上がります。運動をしやすい季節になりましたのでリラックスして楽しみながら、ウィズコロナという状況を逆に運動習慣を身に着ける機会にしていただけたら良いと思います。特に今までスポーツをしていた方が運動できなくなると、非常にストレスを感じることになります。状況にもよりますが、外で歩いたり走ったりすることはウィズコロナの状況下で最も危険が少ない運動です。一定の距離をとれる場合はマスクをしないで運動していただいて構わないと思います。
 
スマイルリポート 地域の医療スタッフ探訪
辻 祐介 さん(藤田医科大学病院 総務課)

特に力を入れていること
全国でも初めての病院の中で聴ける患者さんのためのラジオを昨年の12月18日から始めました。全国で初めてのものなので、長く続けられるようにと私ども以外にもボランティアの方や学生や職員といった色々な方に関わっていただいています。

心に残るエピソード
患者さんから「面白かった」、「院内コンサートを聴きに行くことができなかったけれどラジオを通じて聴くことができた。」、「医療者インタビューで先生の声が聞けて良かった。」といった声をいただいているので、院内ラジオをやらせていただいて良かったと思っております。

今後の課題
今現在は医療者インタビューや院内コンサートを録音したものや朗読ボランティアさんに本を朗読してもらったのを放送しております。そしてMCやDJ等の司会進行役として看護師が2名、薬剤師、事務員、研究員、私といった多職種のメンバーが参加しています。今後はまず院内ラジオにボランティアで関わって下さる方を増やしたいです。次に認知度の向上を考えています。患者さんのみならず職員にも聴いていただいて、お互いに意見を交わしながら使っていただけるようにしたいです。また患者さんに院内ラジオをもっと知っていただいたうえで歌謡曲等のリクエストに応じられるような、充実したコンテンツを放送できるようになればと思っております。
 
 

 
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