健康ライブラリー

健康ライブラリー 2020年5月17日

[この番組の画像一覧を見る]

●教えてドクター 
★5月のテーマ「健康寿命」

名古屋大学医学部 老年科学講座 教授
葛谷雅文 先生

介護状態になる前の状態であるフレイルやサルコペニア(筋肉が衰えた状態)になるのを防ぐには、まず十分な栄養を摂らなければなりません。特に筋肉の元となるタンパク質をしっかり摂ることが大事です。また運動することも大事です。栄養と運動の二つがとても重要です。食事に含まれるタンパク質は、腸で消化されてアミノ酸となり腸から吸収されます。そのアミノ酸が筋肉を作る元となります。動物性のタンパク質の方が筋肉になりやすいと言われています。動物性のタンパク質とは例えばお肉やお魚等です。また乳製品やお豆腐等の大豆製品にもたくさんタンパク質が含まれています。こういった物をまんべん無く摂ることが大事です。夜だけたくさんタンパク質を摂っても有効ではありません。朝・昼・夜とまんべん無くタンパク質を摂ることが大事だと言われています。朝食ですとお豆腐や納豆、卵やハム、牛乳等の食品からタンパク質を摂ることができます。年齢を重ねても粗食で済ますのではなく、しっかりと栄養を摂り筋肉を衰えさせないことが大事です。
 
スマイルリポート 地域の医療スタッフ探訪
鈴木朝子 さん(藤田医科大学病院 看護科長)

特に力を入れていること
「フジタイム」という院内ラジオでは、今、藤田医科大学病院が取り組んでいる事を知ってもらったり、患者さんと医療者が共通して分かり合えるような内容のお話をしたりしています。できるだけ医療者と患者さんの距離を縮められるように頑張っています。院内ラジオが日本初ということもありまして、その開局にたずさわることができたことに、やりがいを感じ、誇りを持って取り組んでいます。

心に残るエピソード
看護師という立場は患者さんと一番近い距離にあると思います。そこで患者さんが普段どんな事を考えているのかな?などと思いながら、ラジオでお伝えする内容を考え、一つ一つ言葉を選んでお伝えするように心掛けています。そんな中で「藤田医科大学病院は大きな病院ですが、大きな病院ほど医療者側と患者側の距離がなかなか身近に感じられないこともあります。いろいろ大変だと思うけれど、その橋渡しの役割として頑張って下さい。」というようなお手紙をいただいたことがあり、とても嬉しかったです。これからも、医療者と患者さんが距離を縮めて身近に感じられるような内容をお伝えできるように心掛けていきたいです。

今後の課題 
今はまだ少人数で院内ラジオを行なっていますが、今後は病院の隣に藤田医科大学がありますので、医療系の学生さんにも参加していただきたいと思っています。また多職種のボランティアの方にもたくさん参加していただきたいです。医療現場にはたくさんの職種の方が関わって、患者さんやご家族を支える努力をしていますので、色々な立場の方にお話をしてもらいたいと考えています。例えば他にも食養部の方や薬剤部の方、施設部の方などにもお話をしていただけると良いと思います。また今後は患者さんから思い出の曲のリクエストなどをもらったりする、患者さん参加型のラジオができていくと良いのではないかと思っています。
 
 

 
関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報