健康ライブラリー 2019年6月9日

健康ライブラリー / ライフ・ヘルスケア
●教えてドクター 
★6月のテーマ「さまざまな依存症」

名古屋大学医学部 薬剤部長   
山田 清文 先生

アルコール依存症の生涯経験者は日本では約100万人、さらには依存症ではないけれども問題のある飲酒者は590万人以上と推定されています。しかしそのうち治療を受けている患者さんはわずか5万人程度と推定されています。アルコール依存症の患者さんの場合はどうしても自分のことを軽く考えがちということがあるかもしれません。しかしお酒を毎日大量に飲むと依存症の問題の他に、肝炎や肝硬変等の肝機能障害、高血圧、脂質異常症、がん、認知症等の身体的疾患のリスクも高くなります。アルコール依存の疑いがある場合には専門機関を受診する必要があります。ニコチン依存に関連して、2017年の調査では日本人の喫煙率は約10%で減少傾向にあると言われています。WHOによりますと喫煙者の7割はニコチン依存症であると言われています。喫煙は肺がんや喘息、気管支炎、心臓病等のリスクを高めることが知られており、そのために多くの喫煙者は実は禁煙を希望していて実際に禁煙を試みますが、ニコチン依存のために失敗してたばこを吸い続けていると思われます。たばこを最初から美味しいと感じる人はほとんどいないと思いますが興味からたばこを吸い続けると、いつの間にか食後のたばこが美味しく感じられ、リラックスできると感じるようになります。しかし一旦そういった状態になってしまうと、禁煙しようと思ってもたばこの成分の一つであるニコチンに対する依存症から禁煙が難しくなるというのが現状です。アルコールについては、アルコールの作用から例えば気持ちが良くなったり、ストレスから解放されるような気分になったりしますが、やはり繰り返し大量にアルコールを飲み続けますと、次第に効果が少なくなり飲む量が次第に増えてきます。このように快感が得られにくくなりますのでお酒の量がさらに増えて乱用、依存症へと続きます。自分の意思ではどうにもならない状態になった場合、いち早く専門機関を受診することが大切です。
 
 
●スマイルリポート ~地域の医療スタッフ探訪
大宮愛弓 先生(めいてつ調剤薬局 本店 薬剤師)

★力を入れて取り組んでいる事
最近患者様から「役所の方や会社の組合から後発品を勧められましたが、後発品とは何ですか?」という質問をよく受けるので説明に力を入れています。後発品はジェネリック医薬品とも言われていますが、大きな特徴の一つは先発医薬品と治療学的に同等である物として製造販売が承認された物であり、規程試験により厚生省の許可を得てその効果の同等性が認められた物であるということです。もう一つの特徴は先発品の特許がきれた後に開発、販売されることから研究開発に要する費用を低く抑えることができるといったことがあります。そのため先発品に比べて薬価が安くなり、新薬より低価格なので患者様の自己負担を軽減できます。国の医療負担が増加している中、ジェネリック医薬品の使用が推進されることで医療費削減につながっています。

★心に残るできごと
服薬指導を通じて患者様から、「先生の前では緊張して話せなかった。」、「聞き忘れたことに気がついた」と私たちに話して下さる方もいます。こうした質問を伺ってお答えした際に「よくわかりました。」、「ありがとうございます。」と感謝される時はいつも嬉しく思います。

★現場の課題
患者様の質問に対して最適な提案を行うことと、不安をお持ちの患者様にはその不安を取り除いて差し上げることが薬剤師の使命の一つだと考えています。そのためには薬の知識を増やしていくことはもちろんですが、患者様から気軽にお話ししていただけるようにコミュニケーション能力を上げること、またそのような薬局の雰囲気を作ることが重要だと思っています。めいてつ調剤薬局では患者様に気軽に薬の相談をしていただけるような相談コーナーを新設し、まずは雰囲気作りに力を入れています。また患者様に対するコミュニケーション能力をおのおのがいかに高めていくかが今後の課題と言えるのではないでしょうか。
 
 

 
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