●教えてドクター
★5月のテーマ「緩和ケア」
名古屋大学医学部 化学療法部
杉下 美保子 先生
緩和ケアチームの役割としましては、痛みや体の症状の緩和、精神症状や心理的な問題、ご家族のケア、治療・療養に関しての意思決定支援、療養場所の相談、医療者への緩和ケア教育を行っています。名大病院では化学療法部に緩和ケアチームを設置しています。医師、精神科医、薬剤師、看護師、作業療法士で構成され活動しています。多職種の視点で患者さんを診察して、幅広い治療やケアを行っています。具体的には、病棟の担当医や看護師から相談を受けた患者さんを診察して、チームで相談したうえ、担当医、看護師にそれぞれの患者さんにとって、適切な治療や薬やケアを提案します。入院患者さんだけでなく、外来の患者さんの診察も行っており、退院した患者さんも外来で引き続きケアを受けることができます。最近では化学療法も外来で行うことが多くなっており、外来化学療法室の医師や看護師から、症状コントロールに困る場合に、緩和ケアチームに依頼があることがあります。患者さんの悩みや痛みというのは、体の痛みだけではなく精神的な痛み、社会的な苦痛、金銭的な不安等、多方面であります。様々な職種の専門家で支えていくことが重要です。チームでは多職種の連携を行っており、学習会等を通じて緩和ケアについて知ってもらう取り組みも継続的に続けています。患者さんの苦痛というのはトータルな痛みですので、多面的な方向から患者さんを多職種間で評価して支えていくのが重要だと考えています。
名古屋大学医学部 化学療法部
杉下 美保子 先生
緩和ケアチームの役割としましては、痛みや体の症状の緩和、精神症状や心理的な問題、ご家族のケア、治療・療養に関しての意思決定支援、療養場所の相談、医療者への緩和ケア教育を行っています。名大病院では化学療法部に緩和ケアチームを設置しています。医師、精神科医、薬剤師、看護師、作業療法士で構成され活動しています。多職種の視点で患者さんを診察して、幅広い治療やケアを行っています。具体的には、病棟の担当医や看護師から相談を受けた患者さんを診察して、チームで相談したうえ、担当医、看護師にそれぞれの患者さんにとって、適切な治療や薬やケアを提案します。入院患者さんだけでなく、外来の患者さんの診察も行っており、退院した患者さんも外来で引き続きケアを受けることができます。最近では化学療法も外来で行うことが多くなっており、外来化学療法室の医師や看護師から、症状コントロールに困る場合に、緩和ケアチームに依頼があることがあります。患者さんの悩みや痛みというのは、体の痛みだけではなく精神的な痛み、社会的な苦痛、金銭的な不安等、多方面であります。様々な職種の専門家で支えていくことが重要です。チームでは多職種の連携を行っており、学習会等を通じて緩和ケアについて知ってもらう取り組みも継続的に続けています。患者さんの苦痛というのはトータルな痛みですので、多面的な方向から患者さんを多職種間で評価して支えていくのが重要だと考えています。