健康ライブラリー 2019年4月14日

健康ライブラリー / ライフ・ヘルスケア

●教えてドクター 

★4月のテーマ「大腸がんの最新情報」

名古屋大学医学部 消化器外科
中山吾郎 先生

大腸がんの症状は、がんで腸が狭くなり便が出にくくなる症状(閉塞症状)、がんが便で擦れて血が出る症状(出血)、がんの圧迫による腹痛、他の臓器にがんが入り込んだり(浸潤)、転移したりして生じる症状など様々です。但し、多くは進行するまで症状が出にくく、早期がんでは症状がないことがほとんどです。また、大腸は右下腹部の盲腸から始まり、時計回りに上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、そして肛門につながる約1.5~2mほどの長い消化管です。このため部位によって症状の出やすさが違います。盲腸や上行結腸のがんでは、通過する便が軟らかいため腫瘍で便が出にくくなる閉塞症状が出にくく、また、肛門まで距離があるため出血にも気付きにくい場合があります。一方で、S状結腸や直腸などの肛門に近い部位のがんでは、比較的症状が出やすい場合が多いのですが、総じて早期がんでは症状がないことがほとんどです。早期診断には、定期検診が重要ですが、胃がんの検診のようにバリウムを飲む検査(造影検査)や内視鏡で観察する検査が大腸では行いにくく、一般的な大腸がん検診では便に血が混ざっていないかをみる検査(便潜血検査)が行われています。便潜血検査は簡便にできる検査である一方で、造影検査や内視鏡検査に較べると精度はさほど高くありません。血液反応出た場合(陽性)でも必ず大腸がんであるわけではなく、また反応がない場合(陰性)でも絶対に大腸がんはないと診断できるわけでもありません。それでも定期検診をしっかり受けること、できれば1~2年に1回は造影検査や内視鏡検査を受けることが早期発見には重要であると考えます。
 

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪 

大橋 弘治 先生(大島薬局 薬剤師)

◆力を入れて取り組んでいる事
健康サポート薬局について力を入れています。健康サポート薬局という言葉を聞いたことがある人が少ないと思います。健康サポート薬局とは、厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局としてかかりつけ薬剤師、かかりつけ薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関することはもちろん、介護や食事、栄養摂取、サプリメントに関することまで気楽に相談できる薬局のことです。皆さんの健康をより幅広く積極的にサポートします。実際にどんなことをしているかと言うと、大島薬局では3ヶ月に1回近くの集会所で健康サポート講演会というものを開いています。内容についてですが、季節に合わせて花粉症や食中毒、運動等の話をさせていただいています。講演会の後には血圧測定、血流測定、骨密度測定、握力測定、聴力測定、お薬相談、栄養相談等を行っています。こうした活動や薬局での血糖値、HbA1c、コレステロール値の測定等を通して地域の方の健康増進に貢献できるよう取り組んでおります。

◆心に残るエピソード
健康サポート講演会に出席された方に、「すごくためになったよ。」とか「今日教えてもらった運動を早速明日からやってみるね。」等の意見を頂いた時に少しでも地域の人に役に立てたかなと思うことができ、やりがいを感じました。また今後も地域の方のために続けていかなければならないなとも感じました。

◆現場の課題
課題は健康サポート薬局の認知度の低さと、健康サポート講演会に出席される方がまだまだ少ないと感じることです。薬局に来てくださる患者さんへの声かけやチラシ等の広報活動にもう少し力を注いで参加者を増やして行きたいと思っております。
 
 

 
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