健康ライブラリー

健康ライブラリー 2019年3月17日

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●教えてドクター 

★3月のテーマ「医学会総会の市民向け企画」

名古屋大学医学部 脳神経外科 教授
若林 俊彦 先生

日本医学会総会の市民向け企画の中の、健康長寿社会を象徴する「あたたかい町」の展示についてですが、内容はみんなで作る健康長寿社会です。まずは「食と健康のプラザ」というのが大きなテーマです。我々がどのような食事を食べることによって、長生きできるか、健康維持できるか、ということを実際に経験することができます。また様々な医療や介護をロボットで支援していただくことができますので、介護ロボット等の展示も企画されています。介護ロボットには色々なものがありますが、例えば手足が動きにくい方々にロボットを付ける事で、その動きが自由にできるような支援ロボットもその一つです。実際に実演されますので介護ロボットの動きを見ることもできます。他には予防医療や健康促進について、実際どのようなことで予防していったら良いか、あるいはどのような物で健康管理していったら良いか、そういった町づくりの中で重要なポイントになるような様々な企画が展示されています。健康寿命を延ばそうという点に関心のある方は、様々な新たなヘルスチェックを行うことができます。例えば血管年齢や骨の年齢、あるいはフットケアや「こんな靴があったらいいなコーナー」等、様々な新しいヘルスチェックの企画が目白押しです。今の高齢社会の中で増えてきている病気等についての相談コーナーもあります。例えば糖尿病の予防啓発のために、専門の看護師さんに食事の指導や健康管理の方法について相談にのってもらうこともできます。

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪

真田昌代さん(社会福祉法人 善常会 特別養護老人ホーム オレンジタウン笠寺 施設長)

◆力を入れて取り組んでいる事
私ども「オレンジタウン笠寺」は平成28年4月に開設し、間もなく3年が経過しようとしているところです。現在今年4月のオープンに向けてお隣で特別養護老人ホーム「オレンジタウン笠寺Ⅱ」の準備をしております。現在建設工事も最終段階となって入居者の募集等、開設準備に追われているところです。来る3月22,23日の両日は「オレンジタウン笠寺Ⅱ」の内覧会を予定しておりますので、名古屋市南区でございますが、どうぞお気軽にお立ち寄りいただければと思っております。

◆心に残るエピソード
こういったお仕事をしておりますと、多くの方の最晩年期に関わらせていただくことが多々あります。最後のお見送りをさせていただいたことも幾度もあります。最近はACP(アドバンスケアプランニング)といってあらかじめ自分の人生の最期について話し合う仕組み作りもなされていますが、まだまだ一般的ではありません。天寿を全うされ老衰でお亡くなりになられる方はケアの仕方一つで本当に穏やかに良い表情をして旅立たれます。最期まで食べられる物を少しでも口にして、できるだけ医療に頼らずご家族や親しい人に囲まれて、旅立ちのケアもご家族が一緒にして下さるケースも増えてきました。こうした自然な最期はご家族の看取りに対する満足度も高いです。ご本人、ご家族、身近な方、そして私たちスタッフ、皆が穏やかに誇らしげにお見送りできるケースはとても尊く、そうした方々のおかげで今日の私たちがあると思っています。

◆現場の課題
私どもの名古屋市南区というのは、名古屋市内でも高齢化率が最も高い地域です。年々若い世代が減って、学区のお祭り等昔からの行事を継続するのも一苦労です。ですが、子どもからお年寄りまで、誰もが安心して暮らせる町づくりを模索していく、それが私の課題であり社会福祉法人善常会のミッションでもあると思っています。
 
 

 
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