●教えてドクター
★2月のテーマ「高齢者の関節症」
名古屋大学医学部付属病院 整形外科
平岩秀樹 先生
膝の痛みで一番多いのは変形性膝関節症と呼ばれる病気です。膝が加齢とともに軟骨がすり減り骨がすり減ってくることによって痛みがでてくる病気です。特に正座やしゃがむ動作やで痛くなります。平地を歩くのはいいのですが、階段とか坂道が辛いとかいうことをおっしゃる方が多いです。これは年齢とともにおこる病気です。ただ年をとったら皆がなる病気ではないです。やはり年をとるまでの体の使い方で変わってきますし、昔の怪我が原因でだんだんひどくなってくるケースもあります。変形性膝関節症の治療に対しては大きく分けて、保存治療と手術治療の二つがあります。保存治療としては患者さんに膝に対する知識を持ってもらうことを行っています。痛みをおこしやすい行動様式というものがあります。例えば、しゃがむ動作や正座やはげしい肉体労働やはげしい運動等が痛みをおこしやすいので、そういう動作を避けていただくというのが保存治療の中の一つ目の治療です。もう一つの治療としてウォーキングやエアロバイク等の有酸素運動があります。痛みが強くて日常生活に支障がある場合には手術治療があります。年齢が若くてたくさん動く人は骨切り術と言って骨を切って傾きを変えて痛みを減らす手術をします。年齢がある程度いった人や変形がひどい人には人工関節という手術を行っております。変形自体を治す薬はありません。変形性膝関節症の症状である痛みを減らす痛み止めとして薬が使われております。ゆっくり経過していく病気ですのであわてて病院にかかる必要はないかもしれませんが、知識なく過ごすことで症状がひどくなることがあります。困ったなと思った場合は早めに病院に相談に来ていただけると良いと思います。
名古屋大学医学部付属病院 整形外科
平岩秀樹 先生
膝の痛みで一番多いのは変形性膝関節症と呼ばれる病気です。膝が加齢とともに軟骨がすり減り骨がすり減ってくることによって痛みがでてくる病気です。特に正座やしゃがむ動作やで痛くなります。平地を歩くのはいいのですが、階段とか坂道が辛いとかいうことをおっしゃる方が多いです。これは年齢とともにおこる病気です。ただ年をとったら皆がなる病気ではないです。やはり年をとるまでの体の使い方で変わってきますし、昔の怪我が原因でだんだんひどくなってくるケースもあります。変形性膝関節症の治療に対しては大きく分けて、保存治療と手術治療の二つがあります。保存治療としては患者さんに膝に対する知識を持ってもらうことを行っています。痛みをおこしやすい行動様式というものがあります。例えば、しゃがむ動作や正座やはげしい肉体労働やはげしい運動等が痛みをおこしやすいので、そういう動作を避けていただくというのが保存治療の中の一つ目の治療です。もう一つの治療としてウォーキングやエアロバイク等の有酸素運動があります。痛みが強くて日常生活に支障がある場合には手術治療があります。年齢が若くてたくさん動く人は骨切り術と言って骨を切って傾きを変えて痛みを減らす手術をします。年齢がある程度いった人や変形がひどい人には人工関節という手術を行っております。変形自体を治す薬はありません。変形性膝関節症の症状である痛みを減らす痛み止めとして薬が使われております。ゆっくり経過していく病気ですのであわてて病院にかかる必要はないかもしれませんが、知識なく過ごすことで症状がひどくなることがあります。困ったなと思った場合は早めに病院に相談に来ていただけると良いと思います。