健康ライブラリー

健康ライブラリー 2019年2月10日

●教えてドクター 

★2月のテーマ「高齢者の関節症」

名古屋大学医学部付属病院 整形外科
平岩秀樹 先生

お年寄りの痛みで一番多いのが腰や首の痛みです。次に多いのが関節の痛みです。膝や肩の関節の痛みが多いです。まず腰に関してですが、痛みの原因は年齢的な変化により骨の形が変わってくることにあります。骨の中にあるクッションが減ってくることによって、衝撃に弱くなったり動きが硬くなってしまったりします。それによって少し動いただけで痛みがおきやすくなります。加齢からくる変化というのは根本的に治すことはできませんが、痛みがひどくなって生活に支障がある場合、痛みを減らしていくことが治療になります。首に関してですが、症状としては動かすと痛いとか肩こりがひどいとか、肩こりがひどくなり手がしびれてくるということがあります。しびれが出てくるようであれば早いうちに病院へ来ていただくと良いと思います。そういった場合痛みを和らげる色々な薬や注射があります。本当にひどい場合には手術をすることもあります。他に関節として肩や膝の痛みがあります。肩に関しては五十肩という一般的な通称をよく聞かれると思いますが、ある程度年をとってくると肩が痛くなることがあります。特別何かをして痛くなるわけではなく、気がついたら痛くなって、だんだん手があがらなくなるといった病気です。問題としては痛みと、固くなって手があがらなくなるということですが、日常生活に支障がでるようであれば早めに専門医へ受診していただくと良いと思います。歩くことに障害を引き起こす痛みで一番多いのは膝の痛みです。変形性膝関節症といって、年をとって骨が変形して、軟骨がすり減ってクッションがなくなってくることによって、膝を動かすときに痛みが出やすくなります。歩くたびにぎしぎしする、立ち上がると痛い、階段が辛い、正座ができない等とおっしゃって受診される方が多いです。
 

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪

須川 雅之 先生(ゆうゆう薬局 植田店 薬剤師)

<力を入れて取り組んでいる事>
現在高齢化が進む中で、複数の病院に通院して同じ効果がある薬をそれぞれの病院で処方されているケースが多くあります。このような状況に対応するために「かかりつけ薬剤師」という薬剤師の職能があります。「かかりつけ薬剤師」とは薬の一元管理、継続管理を行うシステムのことです。「かかりつけ薬剤師」になるには薬局の勤務経験や研修を受ける等の条件があります。本日お話させていただきたいのは医療に関わる地域活動への参加が求められる点、また実際にどのような取り組みを行っているかという点です。実際の取り組みですが、昨年の11月3日に名城大学の学園祭で「薬物乱用防止教室」が開催されました。ご家族で参加される方も多くいらっしゃいまして、名城大学薬学部薬品作用学研究室の学生さんが主体となり、薬の疑問点、薬の適性使用等、実験を通じてご説明されておりました。わたくしたち薬剤師も学生さんのサポートをさせていただきました。また地域の皆様方が普段いだいている薬に関する疑問点等についてお答えいたしました。この行事で名城大学の学生の方々が積極的にイベントを開催し、取り組んでいる姿勢がとても印象に残りました。

<現場の課題>
薬局を利用される方は処方箋を持ってくるだけでなく、薬やサプリメントの利用の相談にもいらっしゃいます。また市販の薬で症状が改善されない方には病院受診をすすめる等、体調に関する相談も承っております。気軽な体調に関する相談役といたしまして薬剤師もコミュニケーション能力の向上をはかっていかなければいけないと、課題として考えております。また今後在宅医療がより増えていく中で、患者さんの体調に関することを医療関係者や介護関係者の方々と情報共有することで、薬剤師として服薬管理や処方に関する提案にも取り組んでいきたいと考えております。その結果地域の皆様方の健康作りのサポートにつながっていければ幸いです。
 
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