●教えてドクター
★2月のテーマ「高齢者の関節症」
名古屋大学医学部付属病院 整形外科
平岩秀樹 先生
健康寿命という言葉が今よく言われていますが、お年寄りが年齢を経てもただ生きているだけでなく健康に過ごせるということが大切です。そのために重要なのが運動器です。運動器というのは手足や腰や背中の骨や筋肉や関節等のことです。そういった運動器が健康でないと本当に健康な生活がおくれません。足腰の健康を維持することが非常に重要だと言われています。ロコモティブ症候群、運動器症候群というのは運動器(手足、腰等の筋肉、骨等)が弱って病気になった状態です。ロコモティブ症候群の一番の原因は加齢です。年をとってだんだん足腰の筋肉が弱って動けなくなってきて、さらに関節や腰の病気が加わることによってどんどん動けなくなります。動けなくなることによって、要介護状態になったりすることが問題だと言われています。骨も年をとると弱ってきます。骨というのは常に新しい骨ができて古い骨が壊されていくというシステムがあります。年をとってくると新しくできる骨が減ってきて、壊れる骨が増えてきます。そうなってくると骨が弱くなって骨粗しょう症になります。特に女性は閉経して女性ホルモンが減ることによって、急に症状がひどくなります。骨粗しょう症になると、たいしたことのない怪我で骨折をすることがあります。例えばちょっとつまずいて手をついたら手首の骨が折れてしまったり、しりもちをついたら、腰の骨や足の付け根の骨が折れたりすることがあります。
名古屋大学医学部付属病院 整形外科
平岩秀樹 先生
健康寿命という言葉が今よく言われていますが、お年寄りが年齢を経てもただ生きているだけでなく健康に過ごせるということが大切です。そのために重要なのが運動器です。運動器というのは手足や腰や背中の骨や筋肉や関節等のことです。そういった運動器が健康でないと本当に健康な生活がおくれません。足腰の健康を維持することが非常に重要だと言われています。ロコモティブ症候群、運動器症候群というのは運動器(手足、腰等の筋肉、骨等)が弱って病気になった状態です。ロコモティブ症候群の一番の原因は加齢です。年をとってだんだん足腰の筋肉が弱って動けなくなってきて、さらに関節や腰の病気が加わることによってどんどん動けなくなります。動けなくなることによって、要介護状態になったりすることが問題だと言われています。骨も年をとると弱ってきます。骨というのは常に新しい骨ができて古い骨が壊されていくというシステムがあります。年をとってくると新しくできる骨が減ってきて、壊れる骨が増えてきます。そうなってくると骨が弱くなって骨粗しょう症になります。特に女性は閉経して女性ホルモンが減ることによって、急に症状がひどくなります。骨粗しょう症になると、たいしたことのない怪我で骨折をすることがあります。例えばちょっとつまずいて手をついたら手首の骨が折れてしまったり、しりもちをついたら、腰の骨や足の付け根の骨が折れたりすることがあります。