健康ライブラリー 2019年2月3日

健康ライブラリー / ライフ・ヘルスケア

●教えてドクター 

★2月のテーマ「高齢者の関節症」

名古屋大学医学部付属病院 整形外科
平岩秀樹 先生

健康寿命という言葉が今よく言われていますが、お年寄りが年齢を経てもただ生きているだけでなく健康に過ごせるということが大切です。そのために重要なのが運動器です。運動器というのは手足や腰や背中の骨や筋肉や関節等のことです。そういった運動器が健康でないと本当に健康な生活がおくれません。足腰の健康を維持することが非常に重要だと言われています。ロコモティブ症候群、運動器症候群というのは運動器(手足、腰等の筋肉、骨等)が弱って病気になった状態です。ロコモティブ症候群の一番の原因は加齢です。年をとってだんだん足腰の筋肉が弱って動けなくなってきて、さらに関節や腰の病気が加わることによってどんどん動けなくなります。動けなくなることによって、要介護状態になったりすることが問題だと言われています。骨も年をとると弱ってきます。骨というのは常に新しい骨ができて古い骨が壊されていくというシステムがあります。年をとってくると新しくできる骨が減ってきて、壊れる骨が増えてきます。そうなってくると骨が弱くなって骨粗しょう症になります。特に女性は閉経して女性ホルモンが減ることによって、急に症状がひどくなります。骨粗しょう症になると、たいしたことのない怪我で骨折をすることがあります。例えばちょっとつまずいて手をついたら手首の骨が折れてしまったり、しりもちをついたら、腰の骨や足の付け根の骨が折れたりすることがあります。
 

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪

小菅 もと子 さん (「忘れても、しあわせ」著者)

<力を入れて取り組んでいる事>
「認知症サポーター養成講座」というものを地域で広めています。「認知症キャラバンメイトまるまる」というグループがあり、そのメンバーとして活動しています。市長が認知症サポーター1万人宣言をして、「認知症に優しいまち豊明」を目指しています。現在7千人のサポーターが誕生しました。そのサポーターの3割が小・中・高生、大学生や専門学校に通う若い世代です。小さい頃から偏見を持たずに認知症を正しく理解してもらうことに力を入れています。

<心に残るできごと>
私自身介護が始まった時に、もっと早くから認知症のことや介護のことを知っていたら良かったなという思いがありました。今から25年前の当時は「痴呆症」と言って、「何もできなくなる人」と思われていました。しかし義母は地域の絵画教室に通い個展を開くこともでき、認知症の人にも可能性や幸せがあることを感じました。介護を通じて出会った人たちの支援を得ることもできました。その経験が本「忘れても、しあわせ」になり、映画「折り梅」が誕生しました。豊明でロケーションが行われ、たくさんのボランティアが協力して、認知症がテーマの映画を全国へと発信することができました。本も今でも読んでいただいているので、息の長い作品となったことを嬉しく思っています。

<現場の課題>
高齢になれば誰でも認知症になる可能性があります。認知症になってもできることは、たくさんありますし豊かな感情もあります。認知症になったらおしまいだというのではなく、認知症になっても安心な地域にしたいです。徘徊という言葉がありますが、徘徊しないように家に閉じ込めるのではなく、一人歩きできるような地域、誰にでも優しい地域になって欲しいです。
 
この記事をシェアする

あなたにオススメ

アーカイブ

同じカテゴリー

×