●教えてドクター
★11月のテーマ「介護・リハビリ ロボットの最新情報」
国立長寿医療研究センター副院長
健康長寿支援ロボットセンター長
近藤 和泉先生
介護ロボットというとロボットがお年寄りに何かをしてあげるというスタンスになりますが、未来のロボットはもう一歩進んで、一緒に暮らして一緒に人生を歩んでいくパートナーに変わっていくと思います。例えば年をとると連れ合いの方が亡くなられたりしますが、そういった時にロボットが横にいてくれると心強いと思います。一方で社会では若い人には労働生産性が問われているので、どんどんお年寄りと過ごす時間が少なくなっています。そこをロボットがうまく補完してくれると良い形での未来社会が実現すると思います。そのために我々が直面している課題としては、ロボット側がお年寄りのしゃべった事を聞き取る能力を、なかなか向上させられないという問題があります。お年寄りの話自体をロボットはちゃんと聞き取れるのですが、周辺の雑音とお年寄りがしゃべった言葉を区別して認識するのが一番難しいです。人間の耳はとても高機能にできていて、雑音にあふれている環境の中でも、相手の言葉を聞きとれますが、ロボットはまだそこまでできません。そういった意味でのコミュニケーション能力が課題となりますが、1年後、2年後にはそういった問題も解決でき、かなりレベルの高いロボットが使えるようになると思います。
国立長寿医療研究センター副院長
健康長寿支援ロボットセンター長
近藤 和泉先生
介護ロボットというとロボットがお年寄りに何かをしてあげるというスタンスになりますが、未来のロボットはもう一歩進んで、一緒に暮らして一緒に人生を歩んでいくパートナーに変わっていくと思います。例えば年をとると連れ合いの方が亡くなられたりしますが、そういった時にロボットが横にいてくれると心強いと思います。一方で社会では若い人には労働生産性が問われているので、どんどんお年寄りと過ごす時間が少なくなっています。そこをロボットがうまく補完してくれると良い形での未来社会が実現すると思います。そのために我々が直面している課題としては、ロボット側がお年寄りのしゃべった事を聞き取る能力を、なかなか向上させられないという問題があります。お年寄りの話自体をロボットはちゃんと聞き取れるのですが、周辺の雑音とお年寄りがしゃべった言葉を区別して認識するのが一番難しいです。人間の耳はとても高機能にできていて、雑音にあふれている環境の中でも、相手の言葉を聞きとれますが、ロボットはまだそこまでできません。そういった意味でのコミュニケーション能力が課題となりますが、1年後、2年後にはそういった問題も解決でき、かなりレベルの高いロボットが使えるようになると思います。