●教えてドクター
★11月のテーマ「介護・リハビリ ロボットの最新情報」
国立長寿医療研究センター副院長
健康長寿支援ロボットセンター長
近藤 和泉先生
超高齢社会と言われる中でロボットの分野に期待が集まっている背景には、お年寄りがどんどんリタイアされ労働力が不足しているという要因があります。介護やリハビリの分野でもロボットの研究が進んできています。普通の工業生産は生産性を問われ、短時間で色々な物を作ったり色々な物を仕上げると評価が高くなったり儲かったりします。ところが介護の分野は逆に時間をかけて丁寧に行わないと、色々な問題が生じてきます。時間をかけて行うという部分に対してロボットを使うことがかなり期待されています。ロボットの技術は高くなってきていますが、介護の中では結構無駄な時間が多いです。本来は介護自体にかけなければならない時間を、記録を行ったり着る物やシーツを持ってきたりといった付帯業務に時間をとられてしまっています。お年寄りに対して手間をかけるといった本来の介護にかける時間が十分ではありません。今一番求められているのが付帯業務の部分の短縮化です。記録の部分にICTといわれるコミュニケーション技術を使って時間の節約をしたり、リネンの補給等を搬送ロボットを使ってできるようにしたりすると、かなり楽になると思います。患者さん側にとっては、ロボットを受け入れられない方もいらっしゃいますが、幸いなことに日本人は鉄腕アトム等の漫画のキャラクターでたくさんロボットを知っているので、外国の方に比べるとロボットに親和性があると言われています。実際我々が作ったロボットをお年寄りに見ていただき使っていただくと、皆さん可愛がって下さいます。ロボットが大好きな方が多いです。
国立長寿医療研究センター副院長
健康長寿支援ロボットセンター長
近藤 和泉先生
超高齢社会と言われる中でロボットの分野に期待が集まっている背景には、お年寄りがどんどんリタイアされ労働力が不足しているという要因があります。介護やリハビリの分野でもロボットの研究が進んできています。普通の工業生産は生産性を問われ、短時間で色々な物を作ったり色々な物を仕上げると評価が高くなったり儲かったりします。ところが介護の分野は逆に時間をかけて丁寧に行わないと、色々な問題が生じてきます。時間をかけて行うという部分に対してロボットを使うことがかなり期待されています。ロボットの技術は高くなってきていますが、介護の中では結構無駄な時間が多いです。本来は介護自体にかけなければならない時間を、記録を行ったり着る物やシーツを持ってきたりといった付帯業務に時間をとられてしまっています。お年寄りに対して手間をかけるといった本来の介護にかける時間が十分ではありません。今一番求められているのが付帯業務の部分の短縮化です。記録の部分にICTといわれるコミュニケーション技術を使って時間の節約をしたり、リネンの補給等を搬送ロボットを使ってできるようにしたりすると、かなり楽になると思います。患者さん側にとっては、ロボットを受け入れられない方もいらっしゃいますが、幸いなことに日本人は鉄腕アトム等の漫画のキャラクターでたくさんロボットを知っているので、外国の方に比べるとロボットに親和性があると言われています。実際我々が作ったロボットをお年寄りに見ていただき使っていただくと、皆さん可愛がって下さいます。ロボットが大好きな方が多いです。