健康ライブラリー 2018年11月4日

健康ライブラリー / ライフ・ヘルスケア

●教えてドクター 

★11月のテーマ「介護・リハビリ ロボットの最新情報」

国立長寿医療研究センター副院長
健康長寿支援ロボットセンター長
近藤 和泉先生

超高齢社会と言われる中でロボットの分野に期待が集まっている背景には、お年寄りがどんどんリタイアされ労働力が不足しているという要因があります。介護やリハビリの分野でもロボットの研究が進んできています。普通の工業生産は生産性を問われ、短時間で色々な物を作ったり色々な物を仕上げると評価が高くなったり儲かったりします。ところが介護の分野は逆に時間をかけて丁寧に行わないと、色々な問題が生じてきます。時間をかけて行うという部分に対してロボットを使うことがかなり期待されています。ロボットの技術は高くなってきていますが、介護の中では結構無駄な時間が多いです。本来は介護自体にかけなければならない時間を、記録を行ったり着る物やシーツを持ってきたりといった付帯業務に時間をとられてしまっています。お年寄りに対して手間をかけるといった本来の介護にかける時間が十分ではありません。今一番求められているのが付帯業務の部分の短縮化です。記録の部分にICTといわれるコミュニケーション技術を使って時間の節約をしたり、リネンの補給等を搬送ロボットを使ってできるようにしたりすると、かなり楽になると思います。患者さん側にとっては、ロボットを受け入れられない方もいらっしゃいますが、幸いなことに日本人は鉄腕アトム等の漫画のキャラクターでたくさんロボットを知っているので、外国の方に比べるとロボットに親和性があると言われています。実際我々が作ったロボットをお年寄りに見ていただき使っていただくと、皆さん可愛がって下さいます。ロボットが大好きな方が多いです。

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪 

浦 啓規 さん(上飯田クリニック 事務長)

<力を入れて取り組んでいる事>
患者様のADL(日常生活動作)の維持や低下予防について力をいれています。当院は外来専門の透析施設で、患者様は徒歩や自転車や車で自身の生活スタイルに合わせて利用されています。そこで通院が困難な患者様には送迎サービスも行っているのですが、患者様がご自身の足で歩ける期間、自分らしい生活ができる期間を少しでも長く保っていただきたいと思っています。

<心に残るできごと>
心に残っているお言葉でお答えします。私は今事務長職をさせてもらっているのですが、約6年前までは臨床工学技士として現場で働かせていいただいていました。その時に患者様から「医療スタッフがいいと思っていることが私たち患者の求めていることと違うことがあるんだよ。」と言われました。その時にはすぐ返答ができなかったことを覚えています。どのような返答を返したのか覚えていないのですが、いただいた言葉は今でも私が患者様のサービスを考えて決断する時に思い出す言葉になっています。できるだけ患者様自身の気持ちに近づくということが大切だと思います。

<現場の課題>
超高齢化社会と言われている現在ですが、透析を受けられる方も高齢化してきています。昨年まで歩けた方が今年は車いすに乗られるようになっていたり、転倒されることが多くなっていたりするケースが増えているような気がします。少しでも患者様のADL(日常生活動作)の維持、低下予防を行い、患者様の生活を支えられるような仕組み作りをすることが今の課題となっています。
 
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