健康ライブラリー

健康ライブラリー 2018年10月14日

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●教えてドクター 

★10月のテーマ「乳がん治療の最新情報」

名古屋大学医学部付属病院 乳腺内分泌外科
菊森 豊根 先生

乳がんの基本的な治療は数十年変わらず、手術療法、薬物療法、放射線療法の3本柱が主流です。昔は手術療法がメインでしたが、最近は手術療法の比重はだんだん小さくなり、薬物療法が大きな地位を占めるようになっています。毎年のように新しい薬が登場してきています。分子標的薬といってがんの細胞の中で悪さをしている特定の分子の働きを止める、ピンポイントに攻撃できるような薬が次々開発されています。昔の薬物療法はのべつ幕なしに細胞を叩くというイメージで、副作用も非常に強くでて苦しむことも多かったです。しかし分子標的薬はピンポイントで狙いを定めますので、比較的副作用が少なくて効果が高いです。分子標的薬を使うにあたっては、どのような分子が乳がんの細胞の中で悪さをしているかということをあらかじめ知っておく必要があります。的外れな治療になってしまうので的確なタイプ分けをすることが大事です。患者さん個々人の乳がんのタイプや特徴に合わせた個別化医療というのが現在の主流となっています。手術も的確に過不足なく切除するということが大事ですので、手術の範囲としては非常に小さくなってきています。たくさん切除しなければならない場合は、乳房再建という方法が非常に進歩してきていますので、乳房の喪失というつらい思いをすることが少なくなってきています。日進月歩だと思います。
 

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪 

伴 麻美子 先生(薬剤師 ルピナス調剤薬局)

<力を入れて取り組んでいる事>
平成30年11月16日(金)、17日(土)に「みんなの元気フェスタinてんぱく」が行われます。1日目は天白区文化小劇場で、2日目は天白区区役所講堂で開催されます。昨年までは、「介護フェスタ」という名称でしたが、より幅広い世代の方に参加し、交流していただけるよう「みんなの元気フェスタ」に名称が変更されました。天白区薬剤師会も毎年参加させていただき、地域の民生委員さんやケアマネージャーさんと一緒に「何でも相談カフェ」を開き介護相談やお薬相談を行っています。今年はハンドクリーム作り、脳の健康チェック、骨密度測定、高齢者疑似体験等、各部署で新しいコーナーを用意しました。リニューアルした元気フェスタを盛り上げるためにみんなでがんばっています。

<心に残るできごと>
地域の中で、以前は調剤薬局の薬剤師が在宅を行っている事は、医療従事者、介護従事者にもあまり認知されていませんでした。しかし毎年このようなフェスタに積極的に参加し、他職種とのメンバーと協力していくうちに、地域の在宅医療を支える仲間として今では頼りにしていただくことも増えました。今後も地域の方や他職種の方々とのつながりを大切にし、天白区を盛り上げていきたいです。

<現場の課題>
地域の中で、以前は調剤薬局の薬剤師が在宅を行っている事は、医療従事者、介護従事者にもあまり認知されていませんでした。しかし毎年このようなフェスタに積極的に参加し、他職種とのメンバーと協力していくうちに、地域の在宅医療を支える仲間として今では頼りにしていただくことも増えました。今後も地域の方や他職種の方々とのつながりを大切にし、天白区を盛り上げていきたいです。
 
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