●教えてドクター
★10月のテーマ「乳がん治療の最新情報」
名古屋大学医学部付属病院 乳腺内分泌外科
菊森 豊根 先生
乳がんの患者さんは調査の結果からも増えていることは確かです。日本の女性の一生涯における乳がんの罹患率は12人に1人です。12人に1人というと、高校生や中学生の同級生で20人位の女の子がいたとして、その中で2人位が亡くなるまでに乳がんにかかってしまうと考えるとイメージがわきやすいと思います。乳がんが他のがんとあきらかに違うところは、30代、40代位の頃は他のがんに比べ罹患率が高いです。その年代は子育て世代や、社会的に重要な責任が発生し始める世代とちょうどオーバーラップします。非常に社会的影響が大きいがんだと思います。乳がんは女性のがんの中では、患者さんの数でいうとトップになります。罹患数はトップなのですが、実際に乳がんになって亡くなる患者さんの数でいうと3位か4位になります。しっかりとした治療をすればまずは治る病気です。ステージ1やステージ2といわれる、早期で乳がんが見つかっている人であれば、5年生存率は9割を越えるような状況です。他のがんと若干異なることとしては、5年生存率と10年生存率で違いがあります。5年目から10年目にかけても完全に治らずに亡くなる方もいらっしゃいます。長期戦になるというのも乳がんの特徴だと思います。早期に専門医の先生と関わりながら適切な治療を受けることで、良い結果が得られるがんだと言えます。
名古屋大学医学部付属病院 乳腺内分泌外科
菊森 豊根 先生
乳がんの患者さんは調査の結果からも増えていることは確かです。日本の女性の一生涯における乳がんの罹患率は12人に1人です。12人に1人というと、高校生や中学生の同級生で20人位の女の子がいたとして、その中で2人位が亡くなるまでに乳がんにかかってしまうと考えるとイメージがわきやすいと思います。乳がんが他のがんとあきらかに違うところは、30代、40代位の頃は他のがんに比べ罹患率が高いです。その年代は子育て世代や、社会的に重要な責任が発生し始める世代とちょうどオーバーラップします。非常に社会的影響が大きいがんだと思います。乳がんは女性のがんの中では、患者さんの数でいうとトップになります。罹患数はトップなのですが、実際に乳がんになって亡くなる患者さんの数でいうと3位か4位になります。しっかりとした治療をすればまずは治る病気です。ステージ1やステージ2といわれる、早期で乳がんが見つかっている人であれば、5年生存率は9割を越えるような状況です。他のがんと若干異なることとしては、5年生存率と10年生存率で違いがあります。5年目から10年目にかけても完全に治らずに亡くなる方もいらっしゃいます。長期戦になるというのも乳がんの特徴だと思います。早期に専門医の先生と関わりながら適切な治療を受けることで、良い結果が得られるがんだと言えます。