健康ライブラリー 2018年9月30日

健康ライブラリー / ライフ・ヘルスケア

●教えてドクター 

★9月のテーマ「過去の病気ではない“感染症”」

名大大学院 医学系研究科 臨床感染統御学
八木 哲也 教授

ここ5年間位で梅毒の患者数が6、7倍に増加しています。昨年は全国で5,000人を突破して6,000人近くの患者さんが報告されました。今年もそれを上回るスピードで患者さんの報告が増えています。梅毒は梅毒スピロヘータという細菌によって起こる感染症です。性行為を通じて会陰部等に感染をして、感染部位に潰瘍病変を作ります。そこから菌が全身に入っていって、非常に多彩な病気をおこします。色々な皮疹が出たり、中枢神経の中にもスピロヘータが入っていって髄膜炎などの病態を引き起こします。ある一定の期間症状がでて、また自然におさまっていき潜伏して、長い期間をおいてから、血管や脳にスピロヘータによる炎症がおきて神経梅毒や血管梅毒等の病気をおこします。治療を受けて何十年も経った後で症状がでてくることもあります。非常に多彩な病気を起こすので診断に苦慮する場合もある病気です。感染が疑われる人が正しい知識を持って、局所に潰瘍病変ができる初期にきちんと医療機関にかかって、治療を受けるということが必要になります。きちんと治療すれば治る病気ですし、長期間にわたる色々な病気が出る危険性もなくなりますし、他の人にうつすことも少なくなります。

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪 

小森 薫 さん(デイサービス事業所「アルト」社長 )

<力を入れて取り組んでいる事>
私どもはデイサービスですが、ご利用者様皆様にお元気になっていただきたいということで、リハビリを中心にご提供させていただいています。認知症の方には回想法を通じて認知機能の低下を少しでも和らげるということに取り組んでおります。回想法というのは懐かしい物を通して昔を回想たり、写真等の馴染みの物を通して回想するということで脳の活性化をはかる方法です。以前ご利用者様の中で認知症になられて、意欲もなくなり、ほとんどお言葉を発せられることも無かった方に、回想法で「墨つぼ」という大工さんが使われる道具を通してお話を進めました。その時にどんどん意欲がでてきてお話をされ、笑顔が見られるようになりました。ご家族もとても喜ばれたということがございました。その方は大工さんでしたが、たまたま「墨つぼ」という回想法に使える道具が私どものところにありまして、それをお見せしてから急に変わられました。昔使っていた道具を見て記憶が呼び覚まされ、意欲が出て色々なことをお言葉として発信できるようになりました。古い記憶はしっかり覚えていらっしゃいまして、そこから元気を取り戻すきっかけになることはよくあります。

<現場の課題>
高齢になりますと、社会性や自分で色々なことを選択していく機会が減っていきます。そのために常に守られているという中で生活されていますと意欲がどんどん低下していきます。それがいつも課題だと思っております。私どものデイサービスとしては、自立支援をしていきたいということでデイサービスのサービスの中でも積極的に参加できるような機会をつくるようにしています。例えばお食事のメニューを選択メニューにして「お肉か魚か」とか「揚げ物か煮物か」というようなことを写真を通して選択していただいています。また、おやつも一律ではなく8~9種類ある中から「これが食べたい」と選択していただいています。色々な場面で自分で意思決定していただけるような場面をつくらせていただいております。
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