●教えてドクター
★9月のテーマ「過去の病気ではない“感染症”」
名大大学院 医学系研究科 臨床感染統御学
八木 哲也 教授
結核はいくつかの抗結核薬を組み合わせた多剤併用療法を行うと、大抵は治癒が望める病気です。早期に診断をして治療をすれば治る病気だと思います。ただ治療期間が半年もしくはそれ以上かかり、非常に長いです。その期間しっかり薬を飲み続ける必要があります。
診断が遅れ集団感染を起こすようなことを防止するためには、咳が長く続く、微熱が続く、最近体が疲れやすいといった症状が2週間以上続いた場合、医療機関を受診してレントゲンを撮ってもらったり、色々な診察を受けて結核の可能性を否定することも必要だと思います。結核の診断は、喀出される痰(喀痰)の中から結核菌を見出すことでなされます。喀痰を出すのが難しい時には、入院して気管支鏡等の検査をする場合もあります。職場単位の予防としては、事業所等で年に1回はレントゲンを撮ることになっていると思います。そういった時に見つかる場合もありますので、機会があればレントゲンを撮っていただきたいです。また周りにお年寄りがいらっしゃる場合は咳が出たり痰が喉に絡んでいたりといった症状が長く続いたら、その方にかかりつけ医などに受診をお勧めすることが必要だと思います。
名大大学院 医学系研究科 臨床感染統御学
八木 哲也 教授
結核はいくつかの抗結核薬を組み合わせた多剤併用療法を行うと、大抵は治癒が望める病気です。早期に診断をして治療をすれば治る病気だと思います。ただ治療期間が半年もしくはそれ以上かかり、非常に長いです。その期間しっかり薬を飲み続ける必要があります。
診断が遅れ集団感染を起こすようなことを防止するためには、咳が長く続く、微熱が続く、最近体が疲れやすいといった症状が2週間以上続いた場合、医療機関を受診してレントゲンを撮ってもらったり、色々な診察を受けて結核の可能性を否定することも必要だと思います。結核の診断は、喀出される痰(喀痰)の中から結核菌を見出すことでなされます。喀痰を出すのが難しい時には、入院して気管支鏡等の検査をする場合もあります。職場単位の予防としては、事業所等で年に1回はレントゲンを撮ることになっていると思います。そういった時に見つかる場合もありますので、機会があればレントゲンを撮っていただきたいです。また周りにお年寄りがいらっしゃる場合は咳が出たり痰が喉に絡んでいたりといった症状が長く続いたら、その方にかかりつけ医などに受診をお勧めすることが必要だと思います。