●教えてドクター
★7月のテーマ「すい臓がん」
名古屋セントラル病院 院長
中尾 昭公 先生
自覚症状が出た時には早期すい臓がんの段階は、もうとっくに終わっていて進行がんという状況がほとんどです。小さながんのうちは症状がでませんので非常に難しいです。胃がんや大腸がんの検査に比べ、すい臓がんの検査はなかなか費用の面等で困難だと思います。そもそもすい臓は胃の裏側にあり非常に見つかりにくい所にある臓器です。右が十二指腸で左が脾臓で背骨の前にありますので胃カメラを飲んで検査しても、大腸カメラをお尻から入れて検査しても、全くわかりません。すい頭部にがんができた場合、進行すると黄疸といって胆管がつまります。それからよほど進行すると痛みがでます。あるいはすい臓の機能が失われて糖尿病になることがあります。すい臓がんの早期発見には家族歴はとても大事です。兄弟や親の中にすい臓がんがある方、糖尿病の方、肥満の方、慢性すい炎とかつて診断された方、あるいはたばこをよく吸う方、お酒の多い方等は要注意と言われていますが、それがすべてではありません。ですから、すい臓がんに特化した検査を受けないと早期発見は難しいです。すい臓がんの早期発見のためには色々な検査をし、自分の体や家族の健康との関わりについて、しっかり関心を持つことが大切です。
名古屋セントラル病院 院長
中尾 昭公 先生
自覚症状が出た時には早期すい臓がんの段階は、もうとっくに終わっていて進行がんという状況がほとんどです。小さながんのうちは症状がでませんので非常に難しいです。胃がんや大腸がんの検査に比べ、すい臓がんの検査はなかなか費用の面等で困難だと思います。そもそもすい臓は胃の裏側にあり非常に見つかりにくい所にある臓器です。右が十二指腸で左が脾臓で背骨の前にありますので胃カメラを飲んで検査しても、大腸カメラをお尻から入れて検査しても、全くわかりません。すい頭部にがんができた場合、進行すると黄疸といって胆管がつまります。それからよほど進行すると痛みがでます。あるいはすい臓の機能が失われて糖尿病になることがあります。すい臓がんの早期発見には家族歴はとても大事です。兄弟や親の中にすい臓がんがある方、糖尿病の方、肥満の方、慢性すい炎とかつて診断された方、あるいはたばこをよく吸う方、お酒の多い方等は要注意と言われていますが、それがすべてではありません。ですから、すい臓がんに特化した検査を受けないと早期発見は難しいです。すい臓がんの早期発見のためには色々な検査をし、自分の体や家族の健康との関わりについて、しっかり関心を持つことが大切です。