●教えてドクター
★7月のテーマ「すい臓がん」
名古屋セントラル病院 院長
中尾 昭公 先生
消化器系のがんで死亡数が最も多いのが大腸がんです。その次が胃がん、3番目がすい臓がん、4番目が肝臓がんです。すい臓がんと大腸がんは毎年毎年、増加傾向にあります。胃がんと肝臓がんはやや減少傾向にあります。ヘリコバクターピロリという菌が胃の中で見つかってそれを除菌することによって、たぶん胃がんはこれから、どんどん減ると思われます。特にその感染がかつては多かったのですが、衛生状態が良くなり、最近の若い人では感染率が低いと言われています。この先胃がんは減少傾向になると思われます。すい臓がんや大腸がんが増加傾向にある背景には日本人の生活様式の欧米化があります。特に肉食が多くなった等、食生活が大きく関わっています。欧米では勿論大腸がんの数がトップです。胃がんはそれほど多くはありません。すい臓がんの原因ははっきりしませんが、日本も欧米並みの状況になってきました。がんの発生率はすい臓がんは大腸がんや胃がん等に比べては多くはありません。ところが1度発生すると難治中の難治のがんがすい臓がんです。
名古屋セントラル病院 院長
中尾 昭公 先生
消化器系のがんで死亡数が最も多いのが大腸がんです。その次が胃がん、3番目がすい臓がん、4番目が肝臓がんです。すい臓がんと大腸がんは毎年毎年、増加傾向にあります。胃がんと肝臓がんはやや減少傾向にあります。ヘリコバクターピロリという菌が胃の中で見つかってそれを除菌することによって、たぶん胃がんはこれから、どんどん減ると思われます。特にその感染がかつては多かったのですが、衛生状態が良くなり、最近の若い人では感染率が低いと言われています。この先胃がんは減少傾向になると思われます。すい臓がんや大腸がんが増加傾向にある背景には日本人の生活様式の欧米化があります。特に肉食が多くなった等、食生活が大きく関わっています。欧米では勿論大腸がんの数がトップです。胃がんはそれほど多くはありません。すい臓がんの原因ははっきりしませんが、日本も欧米並みの状況になってきました。がんの発生率はすい臓がんは大腸がんや胃がん等に比べては多くはありません。ところが1度発生すると難治中の難治のがんがすい臓がんです。