●教えてドクター
★6月のテーマ「高齢者の目の病気」
名古屋大学病院 眼科 教授
寺崎 浩子 先生
「生活習慣病と目の病気」
眼に深い関わり合いがあると思われる病気について、1番目は糖尿病網膜症です。糖尿病があると眼の毛細血管が変化を受けます。そしてその毛細血管が少しずつ詰まっていくと、色々な物質が眼の中に発生します。その物質が血管を「生やせ、生やせ」と言って眼の中につくしのように血管が生えてきます。そこまでは症状が無い場合があります。その血管が切れたとたんにカラスのような黒い物が眼に飛んだり、いきなり見えなくなったりします。出血したことを自覚した時に病院に行っていただければ至急に治療いたしますが、正常な視力を保てるかどうかはわかりません。やはり眼に症状が無い時でも糖尿病がありましたら、または糖尿病の疑いがあると言われていたら、すぐに眼科に行かれて検査をすることが必要です。症状が悪くなって失明してしまう方は、治療を途中で中断している方が多いです。これは糖尿病の治療もそうですし眼の検診もそうです。眼に関わりがあると思われる病気の第2番目は動脈硬化等で血管が閉塞するという病気です。これも色々な注射の治療等ございますので何か症状がでた場合には眼科の先生で治療ができますので受診していただければ良いのですが、まずは高血圧や糖尿病等全身について治療するために病院へいくことが大事だと思います。糖尿病の方は非常に多く、その中で「私は糖尿病の状態は非常に良いから眼も大丈夫でしょう。」ということで眼科にいらして無い方がたくさんいます。先生の方も安心されているかもしれません。全身の血糖コントロールが良くても、眼の症状がかってに進むことがしばしばあります。糖尿病と言われたら必ず定期的に継続的に眼科にかかっていただきたいと思います。
名古屋大学病院 眼科 教授
寺崎 浩子 先生
「生活習慣病と目の病気」
眼に深い関わり合いがあると思われる病気について、1番目は糖尿病網膜症です。糖尿病があると眼の毛細血管が変化を受けます。そしてその毛細血管が少しずつ詰まっていくと、色々な物質が眼の中に発生します。その物質が血管を「生やせ、生やせ」と言って眼の中につくしのように血管が生えてきます。そこまでは症状が無い場合があります。その血管が切れたとたんにカラスのような黒い物が眼に飛んだり、いきなり見えなくなったりします。出血したことを自覚した時に病院に行っていただければ至急に治療いたしますが、正常な視力を保てるかどうかはわかりません。やはり眼に症状が無い時でも糖尿病がありましたら、または糖尿病の疑いがあると言われていたら、すぐに眼科に行かれて検査をすることが必要です。症状が悪くなって失明してしまう方は、治療を途中で中断している方が多いです。これは糖尿病の治療もそうですし眼の検診もそうです。眼に関わりがあると思われる病気の第2番目は動脈硬化等で血管が閉塞するという病気です。これも色々な注射の治療等ございますので何か症状がでた場合には眼科の先生で治療ができますので受診していただければ良いのですが、まずは高血圧や糖尿病等全身について治療するために病院へいくことが大事だと思います。糖尿病の方は非常に多く、その中で「私は糖尿病の状態は非常に良いから眼も大丈夫でしょう。」ということで眼科にいらして無い方がたくさんいます。先生の方も安心されているかもしれません。全身の血糖コントロールが良くても、眼の症状がかってに進むことがしばしばあります。糖尿病と言われたら必ず定期的に継続的に眼科にかかっていただきたいと思います。