●教えてドクター
★6月のテーマ「高齢者の目の病気」
名古屋大学病院 眼科 教授
寺崎 浩子 先生
「白内障」
眼にはレンズの役割をする水晶体というものがございます。その水晶体が濁ることが白内障です。最初は、明るい所に行くと光がまぶしい、あるいはつやのある紙に書いた字を見る時にちょっと見にくい、少し暗くなると見やすい、というような症状で気づくことがあります。それが進行してくると、まず視力が落ちます。遠くの小さい字が見にくいという症状もありますし、中には光の方に向かわない時は見やすいですが、光の方に向かって人の顔を見ると顔が黒く見えるという、逆光線になると見えないといった症状もあります。「白内障の症状かな?」「少し見にくいな」と思った時は水晶体の濁りである白内障なのか、他の病気も一緒にあるのか、ということが大事なところだと思います。やはり白内障になる年齢は、緑内障や糖尿病網膜症といった他の病気も交じってくる年齢です。白内障かな?と思ったら眼科の先生に診ていただくことが大事だと思います。白内障の初期で視力も落ちていないような場合には経過観察で良いと思います。定期的に視力に変わりがないかと、眼科にかかられるといいと思います。白内障が進行して見にくいということがありましたら、手術を受けることが可能です。心配はしなくても良いと思いますが、水晶体の濁り方には色々なタイプがあります。その人その人によって水晶体の硬さも違い、手術の難易度も違います。手術を受けられる際に先生に、私の手術は標準的な白内障なのか、難易度が高いものなのか、よくお聞きになると良いと思います。
名古屋大学病院 眼科 教授
寺崎 浩子 先生
「白内障」
眼にはレンズの役割をする水晶体というものがございます。その水晶体が濁ることが白内障です。最初は、明るい所に行くと光がまぶしい、あるいはつやのある紙に書いた字を見る時にちょっと見にくい、少し暗くなると見やすい、というような症状で気づくことがあります。それが進行してくると、まず視力が落ちます。遠くの小さい字が見にくいという症状もありますし、中には光の方に向かわない時は見やすいですが、光の方に向かって人の顔を見ると顔が黒く見えるという、逆光線になると見えないといった症状もあります。「白内障の症状かな?」「少し見にくいな」と思った時は水晶体の濁りである白内障なのか、他の病気も一緒にあるのか、ということが大事なところだと思います。やはり白内障になる年齢は、緑内障や糖尿病網膜症といった他の病気も交じってくる年齢です。白内障かな?と思ったら眼科の先生に診ていただくことが大事だと思います。白内障の初期で視力も落ちていないような場合には経過観察で良いと思います。定期的に視力に変わりがないかと、眼科にかかられるといいと思います。白内障が進行して見にくいということがありましたら、手術を受けることが可能です。心配はしなくても良いと思いますが、水晶体の濁り方には色々なタイプがあります。その人その人によって水晶体の硬さも違い、手術の難易度も違います。手術を受けられる際に先生に、私の手術は標準的な白内障なのか、難易度が高いものなのか、よくお聞きになると良いと思います。