●教えてドクター
★4月のテーマ「薬と薬局の最新事情」
金城学院大学 薬学部 教授
網岡 克雄 先生
皆さんが一般的に飲んでいらっしゃる先発医薬品と言われるお薬がありますが、ジェネリック医薬品というのは後発医薬品です。先発医薬品と全く同じ成分が使われていて効き目や安全性も同等です。開発費等の部分のコストがかかっていませんので、安く患者さんに提供できます。発明はというものはどのようなものでも、それはすべての人類の財産、持ち物であるという考え方が国際的にはあります。しかし、発明には色々な苦労があるので、最初の数年間は発明者の利益守ってあげましょうというという考え方に基づいて特許権が与えられています。そのため開発した段階ではお金がかかって大変なリスクを背負って作っているので、企業に優位性を与えます。しかし「薬自体は世界の皆さんのものである」ということで、特許権が切れた段階では皆さんの財産であるから安く広く供給できるような体制にしようという考え方です。臨床試験は行っておりませんが、血中濃度等の測定などの同等性を厚生労働省が承認しているお薬ですので効果に関しては同じであります。医療機関でジェネリックを希望する際には、保険証や診察券やお薬手帳に「お願いシール」(ジェネリックでお願いしますという意思を表すシール)を貼ってお願いする方法があります。先生には言いにくくてもシールを貼っておくことによって、その保険証を渡すと「この人はジェネリックでお薬が欲しいのかな」と気が付いていただけます。それをコミュニケーションの1つのツールにしていただけたら良いのではないかと思います。健康保険は国民全体でお互いに助け合う制度なので、お薬のコストを下げて効率良く使うことが必要であると思います。患者さんが一人一人そういったことに参加していくという考え方です。
金城学院大学 薬学部 教授
網岡 克雄 先生
皆さんが一般的に飲んでいらっしゃる先発医薬品と言われるお薬がありますが、ジェネリック医薬品というのは後発医薬品です。先発医薬品と全く同じ成分が使われていて効き目や安全性も同等です。開発費等の部分のコストがかかっていませんので、安く患者さんに提供できます。発明はというものはどのようなものでも、それはすべての人類の財産、持ち物であるという考え方が国際的にはあります。しかし、発明には色々な苦労があるので、最初の数年間は発明者の利益守ってあげましょうというという考え方に基づいて特許権が与えられています。そのため開発した段階ではお金がかかって大変なリスクを背負って作っているので、企業に優位性を与えます。しかし「薬自体は世界の皆さんのものである」ということで、特許権が切れた段階では皆さんの財産であるから安く広く供給できるような体制にしようという考え方です。臨床試験は行っておりませんが、血中濃度等の測定などの同等性を厚生労働省が承認しているお薬ですので効果に関しては同じであります。医療機関でジェネリックを希望する際には、保険証や診察券やお薬手帳に「お願いシール」(ジェネリックでお願いしますという意思を表すシール)を貼ってお願いする方法があります。先生には言いにくくてもシールを貼っておくことによって、その保険証を渡すと「この人はジェネリックでお薬が欲しいのかな」と気が付いていただけます。それをコミュニケーションの1つのツールにしていただけたら良いのではないかと思います。健康保険は国民全体でお互いに助け合う制度なので、お薬のコストを下げて効率良く使うことが必要であると思います。患者さんが一人一人そういったことに参加していくという考え方です。