健康ライブラリー 2018年4月8日

健康ライブラリー / ライフ・ヘルスケア

●教えてドクター 

★4月のテーマ「薬と薬局の最新事情」

金城学院大学 薬学部 教授
網岡 克雄 先生

 皆さんが一般的に飲んでいらっしゃる先発医薬品と言われるお薬がありますが、ジェネリック医薬品というのは後発医薬品です。先発医薬品と全く同じ成分が使われていて効き目や安全性も同等です。開発費等の部分のコストがかかっていませんので、安く患者さんに提供できます。発明はというものはどのようなものでも、それはすべての人類の財産、持ち物であるという考え方が国際的にはあります。しかし、発明には色々な苦労があるので、最初の数年間は発明者の利益守ってあげましょうというという考え方に基づいて特許権が与えられています。そのため開発した段階ではお金がかかって大変なリスクを背負って作っているので、企業に優位性を与えます。しかし「薬自体は世界の皆さんのものである」ということで、特許権が切れた段階では皆さんの財産であるから安く広く供給できるような体制にしようという考え方です。臨床試験は行っておりませんが、血中濃度等の測定などの同等性を厚生労働省が承認しているお薬ですので効果に関しては同じであります。医療機関でジェネリックを希望する際には、保険証や診察券やお薬手帳に「お願いシール」(ジェネリックでお願いしますという意思を表すシール)を貼ってお願いする方法があります。先生には言いにくくてもシールを貼っておくことによって、その保険証を渡すと「この人はジェネリックでお薬が欲しいのかな」と気が付いていただけます。それをコミュニケーションの1つのツールにしていただけたら良いのではないかと思います。健康保険は国民全体でお互いに助け合う制度なので、お薬のコストを下げて効率良く使うことが必要であると思います。患者さんが一人一人そういったことに参加していくという考え方です。

●スマイルリポート~地域の医療スタッフ探訪 

喜多 真理 先生 (名古屋市薬剤師会 会営薬局 市薬調剤センター)

<力を入れていること> 
高齢者人口の増加に伴って認知症の人にとっては早期診断、早期対応が重要とされています。認知症の方や家族が支援の入り口にたどり着くまでに時間を要する現状があります。それを改善する主体として認知症カフェというものが注目されています。名古屋市薬剤師会として会営薬局である市薬調剤センターでも地域への貢献、薬剤師会の会員への参考事例として2017年3月からカフェを開催しています。毎月第4土曜日の10時~12時、場所は薬局の待合室で行っています。スタッフは当日勤務の薬剤師が3名(交代しながら)と2名の地域のボランティアの方です。家族が認知症かもしれないという方や認知症カフェ開催のチラシを見た方、当日通りすがりでカフェのポスターを見た方、処方箋を持参して調剤を待っている間に参加される方等がいらっしゃいます。薬局での認知症カフェに興味を持って下さった、他の薬局の薬剤師や看護師、ケアマネージャー、介護施設の方等、医療や介護の専門職の方の参加もあります。

<心に残るエピソード> 
去年の開催初日の事ですが、参加された95歳の女性の方が「畑仕事も身の回りの事も自分でして、気ままに生きているのよ」と話されていました。話を聞いたスタッフが逆に元気をいただきました。ご本人もカフェが楽しかったようで、一旦帰宅された後自分で育てた水仙等のお花を畑から抜き取って、薬局へ持ってきて下さいました。特別なことはできなくても、参加して下さる方の話を聞くこともカフェの場所提供としては大切なことだと思いました。このラジオを聴いて下さっている方どなたでも参加できるので、興味があれば是非お越し下さい。
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