●教えてドクター
★4月のテーマ「薬と薬局の最新事情」
金城学院大学 薬学部 教授
網岡 克雄 先生
お薬をめぐっての戦後の日本の医療政策の流れを振り返ります。昭和33年から健康保険がスタートし、お薬が一般の方にも安い値段で供給されるようになりました。一定の医療が保証される時代がスタートしました。脈々と量的な医療がどんどん提供されるようになったのですが、1900年代後半あたりで「薬漬け」「検査漬け」というような問題がでてまいりました。病院の思いのままに色々な薬が余分に出されたり、余分な検査が行われたりしているのではないか?という批判も当時でてきました。そういう世の中の批判や改善提案の1つのアイテムとして、お薬をもらう所を薬局にして、その部分のお金のメリットはあまり病院にはない(医薬分業)という制度がすすみ始めました。新たな高齢社会に直面した現在、医薬分業がさらに進化しようとしています。医薬品の供給はとても大切なことですが、現在では服薬指導を行ったりお薬手帳を利用したりして、より良い医療を実現しようという方向へ分業が進んでいます。そういった中で「かかりつけ薬局」という言葉が広まろうとしています。かかりつけ薬局を決めることによって、お薬の管理を一元化することができます。一つの薬局でお願いして、相互作用や副作用等についてちゃんとチェックしていきましょうという流れです。
金城学院大学 薬学部 教授
網岡 克雄 先生
お薬をめぐっての戦後の日本の医療政策の流れを振り返ります。昭和33年から健康保険がスタートし、お薬が一般の方にも安い値段で供給されるようになりました。一定の医療が保証される時代がスタートしました。脈々と量的な医療がどんどん提供されるようになったのですが、1900年代後半あたりで「薬漬け」「検査漬け」というような問題がでてまいりました。病院の思いのままに色々な薬が余分に出されたり、余分な検査が行われたりしているのではないか?という批判も当時でてきました。そういう世の中の批判や改善提案の1つのアイテムとして、お薬をもらう所を薬局にして、その部分のお金のメリットはあまり病院にはない(医薬分業)という制度がすすみ始めました。新たな高齢社会に直面した現在、医薬分業がさらに進化しようとしています。医薬品の供給はとても大切なことですが、現在では服薬指導を行ったりお薬手帳を利用したりして、より良い医療を実現しようという方向へ分業が進んでいます。そういった中で「かかりつけ薬局」という言葉が広まろうとしています。かかりつけ薬局を決めることによって、お薬の管理を一元化することができます。一つの薬局でお願いして、相互作用や副作用等についてちゃんとチェックしていきましょうという流れです。