●教えてドクター
★10月のテーマ「LGBT」
名古屋大学医学部附属病院 泌尿器科 助教
松尾 かずな 先生
ヒトの性別は男と女の二つに分けられると言われますが、実際にはヒトも動物も、男と女の二つに簡単には分けられない場合があります。そういった皆さんのことを含めて多様性を表現する言葉として「LGBT」があります。「LGBT」はレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的に多様な人を指す言葉です。近年では様々な呼び方が提案されていますが、ここでは昔からある呼称として「LGBT」を使います。一般的な人口の中での「LGBT」と言われる人の割合がアメリカでは1割位といわれています。我が国では昨今、各種統計がでていまして5~8パーセント程度といわれています。これを別の表現にしますとAB型の人や左利きの人、あるいは苗字でいうと日本で一番多い鈴木さんや佐藤さんとほぼ同数になります。それほど、性的に多様性のある人がいるのです。「LGBT」は以前、病気として扱われてきました。しかし1990年にWHOで同性愛が病名からはずされました。その流れをうけて1995年に日本でも病名からはずされています。人数が多いということと、LGBTで社会的に不適応をおこすものではないということ、「LGBT」が治せるものではないこと、その他いろいろな方が普通に生活して活躍できるということもあり病気ではないと扱われています。多様性を認めるということは、「LGBT」でない人も含めて生きやすい社会になると考えられます。ですから、多様な人の存在をまず認識して、ともに歩んでいくということを受け入れながら一緒に活躍できる場をつくっていくのがいいのではないかと思います。「LGBT」への配慮が必要であると、文部科学省が2015年に通知をだしています。また、昨年9月に仕事現場のなかで、「LGBT」に対してきちんと対応しなければいけないというように雇用機会均等法の条文の解釈の変更がおこなわれました。そういった法制度や社会的な動きから考えても、多様な存在を認めて一緒に歩んでいく社会がつくられることが求められていると思います。
名古屋大学医学部附属病院 泌尿器科 助教
松尾 かずな 先生
ヒトの性別は男と女の二つに分けられると言われますが、実際にはヒトも動物も、男と女の二つに簡単には分けられない場合があります。そういった皆さんのことを含めて多様性を表現する言葉として「LGBT」があります。「LGBT」はレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的に多様な人を指す言葉です。近年では様々な呼び方が提案されていますが、ここでは昔からある呼称として「LGBT」を使います。一般的な人口の中での「LGBT」と言われる人の割合がアメリカでは1割位といわれています。我が国では昨今、各種統計がでていまして5~8パーセント程度といわれています。これを別の表現にしますとAB型の人や左利きの人、あるいは苗字でいうと日本で一番多い鈴木さんや佐藤さんとほぼ同数になります。それほど、性的に多様性のある人がいるのです。「LGBT」は以前、病気として扱われてきました。しかし1990年にWHOで同性愛が病名からはずされました。その流れをうけて1995年に日本でも病名からはずされています。人数が多いということと、LGBTで社会的に不適応をおこすものではないということ、「LGBT」が治せるものではないこと、その他いろいろな方が普通に生活して活躍できるということもあり病気ではないと扱われています。多様性を認めるということは、「LGBT」でない人も含めて生きやすい社会になると考えられます。ですから、多様な人の存在をまず認識して、ともに歩んでいくということを受け入れながら一緒に活躍できる場をつくっていくのがいいのではないかと思います。「LGBT」への配慮が必要であると、文部科学省が2015年に通知をだしています。また、昨年9月に仕事現場のなかで、「LGBT」に対してきちんと対応しなければいけないというように雇用機会均等法の条文の解釈の変更がおこなわれました。そういった法制度や社会的な動きから考えても、多様な存在を認めて一緒に歩んでいく社会がつくられることが求められていると思います。