●教えてドクター
★11月のテーマ「認知症をめぐる社会の課題」
名古屋大学医学部附属病院 老年内科
小宮 仁 先生
認知症というものは年齢相応の物忘れよりひどい認知機能の低下があって、それが原因で日常生活に不都合をもたらしているという状況になります。日常生活と言っても色々ありますが、普段家庭で生活するうえにおいても、買い物をしたり食事の準備をしたり、電話を使ったり公共交通機関を利用したり、あるいは洗濯をしたり、薬や金銭の管理等が不可欠なものだと思います。認知機能が低下することで一般的な生活を営むうえで、特に薬の服用や金銭管理ができなくなると一人で生活を営むことができなくなってくると思います。このように日常生活で不可欠なものに支障がでてきた頃が、認知症と診断される認知機能の低下ということになります。さらに基本的なものとして食事をしたり着替えをしたりお風呂に入ったりトイレに行ったりといった動作も必要ですが、このあたりが一人でできなくなるほど認知機能が低下すると、認知症のうえにさらに日常生活に介護が必要ということになると思います。このような場合は認知症という診断を受けていただいたうえで、介護保険等を利用していただき、諸々のサービスを入れていただいて、家族だけでなくて色々な人の手助けをかりながら認知症の方が生活をしていくという状況になっていくと思います。認知症の診断については日常生活に支障があるかどうかということを判断する必要があります。日常生活に支障があるかどうかというのは基本的には本人及び家族の方、あるいは介護をされている方から話を聞いたうえで診断することに重点がおかれるようになります。特にご本人さんは認知機能が低下した場合には物忘れがあって自分の日常生活を覚えていないこともありますので、特に病院を受診する場合は家族の方からの情報が非常に重要になってくると思います。
名古屋大学医学部附属病院 老年内科
小宮 仁 先生
認知症というものは年齢相応の物忘れよりひどい認知機能の低下があって、それが原因で日常生活に不都合をもたらしているという状況になります。日常生活と言っても色々ありますが、普段家庭で生活するうえにおいても、買い物をしたり食事の準備をしたり、電話を使ったり公共交通機関を利用したり、あるいは洗濯をしたり、薬や金銭の管理等が不可欠なものだと思います。認知機能が低下することで一般的な生活を営むうえで、特に薬の服用や金銭管理ができなくなると一人で生活を営むことができなくなってくると思います。このように日常生活で不可欠なものに支障がでてきた頃が、認知症と診断される認知機能の低下ということになります。さらに基本的なものとして食事をしたり着替えをしたりお風呂に入ったりトイレに行ったりといった動作も必要ですが、このあたりが一人でできなくなるほど認知機能が低下すると、認知症のうえにさらに日常生活に介護が必要ということになると思います。このような場合は認知症という診断を受けていただいたうえで、介護保険等を利用していただき、諸々のサービスを入れていただいて、家族だけでなくて色々な人の手助けをかりながら認知症の方が生活をしていくという状況になっていくと思います。認知症の診断については日常生活に支障があるかどうかということを判断する必要があります。日常生活に支障があるかどうかというのは基本的には本人及び家族の方、あるいは介護をされている方から話を聞いたうえで診断することに重点がおかれるようになります。特にご本人さんは認知機能が低下した場合には物忘れがあって自分の日常生活を覚えていないこともありますので、特に病院を受診する場合は家族の方からの情報が非常に重要になってくると思います。