●教えてドクター
★2月のテーマ「アドバンス・ケア・プラニング」
国立長寿医療研究センター 地域医療連携室長
西川 満則 先生
ACPを行うのに良いタイミングが二つあります。一つは比較的元気な時です。自分で歩いて色々な所に行けたり、通えたりする時にACPをしておくことは良いタイミングです。ACP(もしばな=もしもの時の話し合い)という言葉が広く市民の皆さんに広がっていないので、まずその言葉を知っていいただくことが始まりだと思います。ACPを行うもう一つのタイミングですが、辛い病状が回復した時です。一例をあげますと、肺炎で入院されていて、やっと肺炎が治った例です。その肺炎も誤嚥性肺炎といって食べ物を飲み込む力がなくなって、食べ物が肺に入っていって肺炎になった場合です。一旦肺炎という症状を経験しているので、肺炎でごはんが食べられなくなることを患者さん自身が実感としてわかります。実感を持って「今度もう一回肺炎になってごはんが食べられなくなったらどうしよう」と考えられるので、体力的にきついかもしれないけれど、具体的にイメージしやすいという点でACP(もしばな)の良いタイミングだと思います。
国立長寿医療研究センター 地域医療連携室長
西川 満則 先生
ACPを行うのに良いタイミングが二つあります。一つは比較的元気な時です。自分で歩いて色々な所に行けたり、通えたりする時にACPをしておくことは良いタイミングです。ACP(もしばな=もしもの時の話し合い)という言葉が広く市民の皆さんに広がっていないので、まずその言葉を知っていいただくことが始まりだと思います。ACPを行うもう一つのタイミングですが、辛い病状が回復した時です。一例をあげますと、肺炎で入院されていて、やっと肺炎が治った例です。その肺炎も誤嚥性肺炎といって食べ物を飲み込む力がなくなって、食べ物が肺に入っていって肺炎になった場合です。一旦肺炎という症状を経験しているので、肺炎でごはんが食べられなくなることを患者さん自身が実感としてわかります。実感を持って「今度もう一回肺炎になってごはんが食べられなくなったらどうしよう」と考えられるので、体力的にきついかもしれないけれど、具体的にイメージしやすいという点でACP(もしばな)の良いタイミングだと思います。