つボイノリオの聞けば聞くほど

後を絶たない「政治とカネ」問題。疑念は個人の枠を超えて政界全体へ?

立憲民主党の野田代表は石破総理大臣が自民党の衆議院議員1期生との会食で商品券を配った問題をめぐり、「石破総理が説明責任を果たさないまま退陣して幕引きを図るのは認めない」という考えを示しました。
自民党内の総理退陣論をけん制し、政治とカネ問題を争点に据える狙いがありそうです。

このニュースに関して3月17日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、政治とカネ問題に憤りを感じているリスナーから投稿が寄せられました。
つボイノリオと小高直子アナウンサーが投稿を紹介しながら、国民の政界に対する思いを読み解いています。

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不満爆発

裏金問題に怒れるリスナーからの投稿です。

「イオンに買い物に行ったら、白菜が半玉で500円で軽くめまいがしました。商品券10万円があれば、ひと玉だって軽く買えてしまいます。裏金で懐が温かい議員たちはこんな気持ちはわからないんでしょうね」(Aさん)

「私は怒っています。何ですか、石破総理という人は。例の10万円の商品券はポケットマネーとのことで『長い間国会議員をやっていると自由に使えるお金がある』と軽々しく言っているようですが、国民の税金だぞ!小遣いを渡すために税金を払っているわけじゃないんだぞ!と思います」(Bさん)

つボイ「今回の件がきっかけで、退陣を求める声もあちこちから出ているみたいですね」

小高「自分のポケットマネーとは言ってるけど、その収入はもともと私たちの税金から払われているものでしょ?そこで増えた余裕の中でポケットマネーですって言われても、ちょっと納得できないよっていうことですよね」

さらに追い打ち

また、こんなニュースも舞い込んできました。

赤澤亮正経済再生担当相の後援会と自民党支部が2013年以降、選挙区がある鳥取県米子市の会社やグループ企業の会長や社長ら少なくとも9人から個人献金231万円を受けていたことが明らかになったとのこと。
リスナーからも意見が寄せられています。

「会社幹部9人、200万円超献金?これは事実上の企業献金ですか?最近は石破首相の商品券の話題ばかりの中、今回はこれですか。石破首相は自身の商品券のこともありますが、また頭を悩ませる出来事となりましたね」(Cさん)

小高「石破首相の最側近とも言われている赤澤大臣の話が、また新しく出てきているんですよね」

相次ぐ不透明な資金処理の話題により、石破政権はさらなる打撃を受けることになりました。

手のひら返し

つボイ「これは石破さんの言った言葉ですよ。『今まで私は、ケチだケチだと言われていた』。
ということは、『他の人たちはやっていた』というようなことを暗に言っているようなものです」

不正な資金処理をしない=ケチだと言われた=政界では資金処理は当たり前に横行していた。石破首相の言葉から、つボイはこう考えたようです。

小高「ただやっぱり石破さんって、自民党の中でも『裏金問題は駄目ですよ』っていうことをズバッと言ってきた。その印象でもって支持している方も多かったものですから、今回の10万円の話で支持率がドーンと落ちていますね」

政治とカネ問題にうんざりして石破首相を支持していた人たちが、裏切られたような気持ちになるのも無理はありません。

個人の域を超えて

石破首相の商品券配布に関しては、自民党の舞立昇治参議院議員が「歴代の首相が慣例として普通にやっていたこと」だとも述べています。

小高「これらの背景に見えてくるものを考えると、今まで私たちがずっと問題視してきた『政治家とカネ』に対して、政治家個人の問題じゃなくてもう全体的に不正が蔓延しているんじゃないかという、政治不信にまで発展していますよね。誰かにがっかりというよりも、政治そのものにがっかりしているという雰囲気を感じる」

こうなってくると、もう「問題のあった政治家は辞めさせればいい」という話ではなくなってきてしまいます。

小高「どの件にしても、いわゆる政治資金規正法っていうザルの目がガバガバなのが問題で。みんなが言っている『法律違反にはなっていません』っていうその法律そのものを疑問視する声はずっと上がっていて。

石破さんにはぜひこのタイミングで企業献金を禁止する法律とか、物を配るっていうことに対して抜け道を作らないようにしたりとか、とにかく徹底して法律を整えてもらいたいですね」

石破首相が急降下した支持率を回復させるには、それが一番効果があるかもしれません。
(吉村)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2025年03月17日09時11分~抜粋

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