つボイノリオの聞けば聞くほど

12月8日、ジョン・レノンの命日に考える「平和」

CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』、音楽を起点に情報やニュースを届ける「トーマスの箱」のコーナー。

12月5日の放送では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがジョン・レノンの「Imagine」をBGMにリスナーからの投稿を紹介しました。

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死後45年経っても生き続ける

「12月8日はジョン・レノンの命日です。先月、ビートルズ『アンソロジー4』が全世界同時発売されました。過去の正規録音前のテスト版の未発表曲が多数収録されています。今のリマスター技術は本当にすごいですね。当時はテープ録音です。それをトラックごとに分析、抽出して、楽器や音声をリマスタリングしていくわけです」(Aさん)

Aさんによると、ノイズレスの完璧な音源に生まれ変わり、ヘッドフォンで聴くと新しささえ感じるとのこと。

「ビートルズの影響を世界中の人たちが受けていますが、『アンソロジー・プロジェクト』はビートルズをこの先も普遍的に後世に残していくのに必要です。まだまだ未発表曲が山ほどあります。ジョージ・マーティンの息子、ジャイルズ・マーティンのこれからの仕事であり、使命ですよ」(Aさん)

人は2度死ぬ

小高「亡くなってから45年。それでもこれだけ多くの人に語り継がれているというか、普通に今でも生きてて歌ってるのかっていうぐらい話題が多いですね」

つボイはジョン・レノンを永六輔さんと重ね合わせます。

つボイ「まさに永さんと同じですよ。人はね、死んでもね、まだ死んでないんですよ」

つボイは「人は2度死ぬ」と話します。本当に死んだ時とは、人々の口からその人の名前が消えた時。ジョンは亡くなったけれど、今も話題の中に登場し続けています。

つボイ「ジョンはまだ生きているんです」

戦争がなければ平和?

続いて、「Happy Xmas(War Is Over)」をBGMに、Bさんの投稿です。

「今日は私が考える平和について語らせていただきます。
戦争の対義語として平和という言葉はよく使われますが、私は単に争い事や紛争がない状態が平和だとは思いません。

衣食住が必要最低限満たされていて初めて平和だと考えています。必要最低限の基準は人によって異なりますが、少なくとも戦禍さえ逃れていれば平和なのかというのは全く違うと思います」(Bさん)

小高「戦争がない世界と衣食住が満たされている世界は密接に繋がっていて、衣食住が満たされていないと人の心が荒んでしまう。隣の芝生で、周りのほうがよく見えて、それが欲しくなって、そして戦争が始まってしまうという、ぐるぐる回っている状況なんでしょうね」

つボイも自身の母親の戦争体験を振り返りました。空襲がひっきりなしに続く中、食べ物は配給制で満足に食べられず、着るものもない。その上に空襲や学徒動員があった。勉強もさせてもらえない状況だったといいます。

衣食住が満たされてこそ

小高「Bさんがおっしゃってる通りで、衣食住が満たされてこそ、戦争のない世界を考えられる。衣食住が満たされていなければ、それは直結して戦争する世界になってしまう」

つボイ「衣食住を求めるために上層部が戦争をやっていくという戦争のやり方もあるんです。うちにないものはそこから取っていこうじゃないかと」

死後45年たっても、ジョン・レノンが「Imagine」で歌った平和への願い。平和は、日々の暮らしが守られてこそ考えられるものなのかもしれません。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2025年12月05日10時14分~抜粋

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