北野誠のズバリ

遺体を“堆肥”にする新しい葬儀・コンポスト葬、日本では「死体遺棄」に?

8月4日放送の『北野誠のズバリ』では、『プレジデントオンライン』の記事から、今アメリカで予約が殺到している究極の自然葬「コンポスト葬(堆肥葬)」を取り上げました。

コンポスト葬とは、遺体をマメ科植物のウッドチップが敷き詰められた容器内に入れ、バクテリアなどの微生物によって分解し、土へと還すというもの。

日本でもこの葬儀の形が広がる可能性はあるのでしょうか?

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「おじいちゃん、ほら燃えてるよ」

火葬をしないため二酸化炭素の排出がなく、墓石が不要で費用も抑えられることから、地球にも経済的にも優しいコンポスト葬。

ここ数年、「海洋散骨」や「樹木葬」といった自然葬が注目を集めているため、日本でもコンポスト葬が流行る可能性は大いに考えられます。

しかし、今の日本では「死体遺棄」とみなされるため、実現には法整備が必要です。

「私もこれ、いいなと思いました」と語るのは大橋麻美子。

5歳くらいの頃、火葬場で祖母から「おじいちゃん、ほら燃えてるよ」と火を見せられたことがトラウマで、いまだに「燃やされてしまうこと」に恐怖心があるといいます。

「死んじゃったらわからない」と思いながらも、「あの中に自分が入ると思うと怖い」という思いが消えない大橋は、火葬を必要としないコンポスト葬に興味があるようです。
 

日本で進む「海洋散骨」と「樹木葬」

日本では、年間死者数の1%程度が「海洋散骨」を選択しています。

2011年に亡くなった立川談志師匠は、生前より海洋散骨を希望していたため、遺骨は長女・弓子さんがハワイの海に撒かれたそうです。

「樹木葬」は、樹木や草木を植え、その根元に「カロート」という容器に入れた遺骨を埋葬するスタイル。

ただしその場所は、都道府県知事の許認可を得た霊園内に造られた特定の場所のみ。

つまり「富士山麓などの風光明媚な土壌に眠りたい」「自宅の庭に埋まりたい」という希望は実現することができないのです。
 

真夏の墓石掃除は体力が必要

それでもこういった葬儀の形を望む人が多くなってきたのは、「自然に還る」という意味合いのほかに「手入れが楽」というイメージもあるから。

大橋も最近母から「お墓の管理が申し訳ないから、樹木葬にして」と言われているんだそう。

北野誠と大橋は、従来のお墓への埋葬と樹木葬の違いを考えます。

「育ってきたら枝打ちもせなあかんでしょうし」と樹木葬のデメリットを探るも、「まあでも確かにね、真夏のお盆に墓石の掃除ってすごい体力がいるんですよね」と、墓石管理の大変さにも言及する北野。

北野「蚊との戦いもありますし」
大橋「砂利の間の草を抜くとかね」

やはり樹木葬の方が、管理は楽であるようです。

今後、日本でも流行ることが考えられる「コンポスト葬」。
死体遺棄とならないために、法整備も進んでいくのかもしれません。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2021年08月04日13時16分~抜粋

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