北野誠のズバリ

もはや洗剤いらず!?油汚れが水で落とせる食器があった!

キャンプで作る食事は、バーベキューやカレーなど油ものが多いこともあって、洗い物が大変。

表面の汚れをティッシュで拭きとって家で帰ってから洗剤で洗ったり、ウェットティッシュで拭いて水で流したりすることなどが考えられますが、実はもっと便利な食器があります。

『北野誠のズバリ』の「松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ」コーナーでは毎回、東海地方に関する話題を伝えていますが、4月26日の放送では、水で流すだけできれいにできる食器を紹介しました。

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なぜ水で汚れが落ちる?

この食器は「Earth Gear」という商品で、愛知県春日井市にあるベンチャー企業の五合さんで開発した塗料「ゼロ・クリア」をコーティング。

焼き物の釉薬、うわぐすりのように食器やスプーン、フォークに焼き付けています。

キャンプ用品としてだけではなく、ふだんの食器にももちろん使えるのですが、なぜ水で流しただけで油が落ちていくのでしょうか。

株式会社五合の小川登紀子さんに、電話でお話を伺いました。

小川さん「ゼロ・クリアが親水性、水を引っ張る性質があるんですね。

食器の上に油汚れが乗ったとしても、汚れの下に水が入り込んで、するっと浮かせるような。

水だけで洗ってもキレイにすることができます」

食器の上に水を持ってきて、その上に油が乗るため、水と一緒に油を流すことができるというわけです。

どれぐらい効果があるかといいますと、試しにゼロ・クリア加工した食器と普通の食器に油性マジックペンで落書きをして、水をかけてこすったところ、シンナーやアルコールを使わなくても、ゼロ・クリア加工した食器は落書きが消えました。

しかも塗料自体に抗菌性があるため、水だけで洗っても清潔で安全とのことです。
 

食器に転用したきっかけ

画期的な食器ですが、実はこのゼロ・クリア加工自体は20年以上前からある技術で、今までは食器以外の用途に使われていました。

洋食器などの生産で有名な新潟県の燕三条で高級スプーンやフォークなどを加工したり、洗濯機の洗濯槽の外側や、落書き対策のため鉄道車両などに使ったりしていました。

では、なぜ今、キャンプ用品の食器に活用しようと思いついたのでしょうか。

小川さん「私たちは企業対企業でビジネスをしてきたんですけれども、一般の方に知ってもらうために、オリジナル商品を企画できないでしょうかということを中京大学さんに相談したんですね。

その中で昨今のキャンプブームもありまして、キャンプ用品に着目してたんですけれども、油汚れや洗剤が川に垂れ流されているような状態で。

それで海や川をきれいにするために、ゼロ・クリアが役に立つかもしれないということで、着目しました」

最近は企業と大学が連携して、新しい商品などを開発する「産学連携」が活発になってきていますが、この「Earth Gear」はその1つといえるようです。

現在は五合さんの公式サイトでのみセット販売されていますが、5月以降はスポーツ用品店や名古屋市内の量販店でも取り扱われる予定とのこと。

今後、バラ売りや食器の種類も増えていくと、さらに需要が高まりそうです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2021年04月26日14時42分~抜粋

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