若狭敬一のスポ音

里崎智也が語る、正捕手になるための3つの条件

元千葉ロッテマリーンズ選手で野球解説者の里崎智也さんが、3月20日『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)に電話出演しました。

実は近年ドラゴンズを1位と予想していた里崎さん。その理由や正捕手としての3つの条件について言及しました。

[この番組の画像一覧を見る]

名古屋からのオファー

里崎「やっと来たかっていう感じですよね。1年間、ずっと待ってましたよ」

自身のYouTubeチャンネルで、ギャオス内藤さんや槙原寛己さんは名古屋のメディアに出ているのに、オファーがないと嘆いていたんだとか。

ちなみに里崎さんの名古屋のイメージは「名古屋めし」。名古屋コーチン、味噌煮込み、手羽先、ひつまぶし。ほぼ食べているそうです。

 

5年前からドラゴンズ推し

今年のセ・リーグ順位は、1位 中日、2位 巨人、3位 阪神、4位 広島、5位 DeNA、6位 ヤクルトと予想する里崎さん。

里崎「5年前ぐらいから、ドラゴンズは2020年に強くなるって言い続けたんです」

2019年はオールスター明けの後半戦、非常に良い戦いをしていたドラゴンズ。そして2020年、若手の台頭もあり、開幕から良い戦いができれば優勝もあり。

そう自分の目を信じて1位予想をしたそうですが、まさかの怪我人続出。これには里崎さんもびっくりしたそうです。

それでもシーズン中盤からは、リリーフの後ろが祖父江、福、ライデル・マルティネスで固まり、怪我人も復帰して善戦しました。

里崎「しかも大野も、開幕当初はいいピッチングしてたんです。援護点なく勝ち星ついてないだけなんですよ。そこで援護点あれば、トータルで言えばもっとタイトルが獲れた成績残してるんですよね」
 

ドラゴンズファンに救われた

里崎「だから去年の中盤からの戦いを、開幕から出来ていたら優勝争いすることは間違いなかったんですよ。それを、なぜできなかった?開幕当初は肩身が狭い思いをしましたよ」

開幕当初は、「逆張り」とか「人と違ったことを言ったらいいと思ってる」などと言われていたんだとか。

それでも里崎さんが救われたと思った出来事があったそうです。
7月11日、広島戦での出来事でした。

里崎「ナゴヤドームに掲げられてた『里崎の期待を裏切るな』っていう僕の写真入りの横断幕。あれで救われたんですね。あんなことあるんですね」
 

後ろ3枚が機能することが条件

ドラゴンズの今年のキーになるのが、祖父江、福、ライデル・マルティネス、この三人が機能することだそうです。

里崎「いま状況的には、ドラゴンズに追い風なんです」

今季のプロ野球は、コロナ禍に対応するため9回で打ち切りと発表されました。これがドラゴンズにとって追い風の理由だそうです。

里崎「後ろの3枚がしっかりしてたら、どんどん早めの継投ができる。代打も惜しみなく使えます。だから9回を考えて作戦を練れば、このポテンシャルはかなり大きなアドバンテージになるんですよ」

9回打ちきりなので、延長を想定して選手を温存しておく必要がなくなります。

里崎「ドラゴンズは選手層は厚くないですね。ここは仕方ない。しかし、選手はハイレベルだと思うんですよ。そういった意味でもかなりアドバンテージがあると思いますね」
 

キャッチャーに必要な条件

現役時代は千葉ロッテマリーンズのキャッチャーとして活躍した里崎さんへ、こんな質問も届きました。

「木下拓哉捕手が、いよいよ正捕手候補の筆頭となりましたが、里崎さんの思う、名捕手、正捕手条件ベスト3を教えて下さい」(Aさん)

里崎「まず一番最初は、捕って止めて投げる。キャッチング、ブロッキング、スローイングが一軍の最低レベルになきゃいけないんですよね。それができれば、あとは打てばいいんですよ」
 

打ってこそ最後まで務まる

二番目はバッティングだそうです。打てば試合に出られます。
逆に言えば、打っていれば、チームが劣勢の時でも変えられることはないわけです。

結局、バッティングができないから、代打を出されて、一試合最後までマスクを被ることができないということになります。つまり、打てないことは正捕手から遠のいていくことなんだそうです。

里崎「6回までは打つことをメインに仕事をすればいいんですよ。そこで得点を取る。そして7、8、9をどうやって終焉させるかが一番大事な仕事です。もしくは、この7、8、9を、明日にどう繋げていくかがキャッチャーの仕事なんです」

後半、キャッチャーとしての仕事をするためにも、前半は攻撃、打つこと重視。

里崎「それが打てなかった時にですよ、前半の爆発的な攻撃力は使えない。終盤は代打で試合に出てない。いったい何の仕事するんですか?っていう話です」

正捕手の厳しさを語る里崎さん。
 

チームの精神的支柱

里崎「三番目に来るのが、やっぱり精神的支柱にならなきゃいけないということ。どんな時でも強気で、前を向くことです」

キャッチャーは全員から見られるポジションです。

里崎「その人が、おどおどしてたり、下向いてたり、練習から不安要素を見せてたら、誰が信用してくれるんですか?っていう話なんです」

プロに入ってから徐々に学んだという里崎さん。
そもそも最初はそれどころじゃなく、正捕手のポジションを得るのに必死で、周りが見えていなかったそうです。

里崎「でも、もし自分で気づかなかったとしても、周りが教えてやることで改善はできるじゃないですか。そういうことも大事かなと僕は思いますね」

ドラゴンズ木下捕手、正捕手として開幕スタメンなるか? 
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
この記事をで聴く

2021年03月20日15時05分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報