若狭敬一のスポ音

大谷ノブ彦イチ押し!映画『ボヘミアン・ラプソディ』

11月17日放送の『大谷ノブ彦のキスころ濃縮版』では、ダイノジの大谷ノブ彦が現在上映中の映画『ボヘミアン・ラプソディ』について熱く語りました。

イギリスが生んだ伝説のバンド・クイーンの伝記映画の本作品、ライブの再現度や撮影エピソードなどが話題となっています。
大谷ノブ彦のおすすめポイントはどこでしょう?

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ボヘミアン・ラプソディ、最高

「エンターテイメントにはダイナミックな体感が必要です。野球だって生で見るのがいい。映画館でもそういう思いになってみませんか?」

クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』をこう紹介する大谷。

2018年の下半期は、なぜか音楽映画が熱いそうです。
この『ボヘミアン・ラプソディ』の他にも、日本のパンクバンド、ハイスタンダードのドキュメンタリーやエリック・クラプトンのドキュメンタリー、レディ・ガガが主演の『アリー/スター誕生』が、これからどんどんと公開され、しかも軒並み傑作揃いとか。

大谷「そんな中でもこのクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』、私も劇場で観てきましたけども『すゎいくぉう』」

「最高」をE.YAZAWA風に言う大谷。

再び「すゎいくぉう」と声を合わせる若狭敬一アナと大谷。
 

家族で楽しめる

本作の内容はクイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーを中心にクイーンの活躍を追ったものです。家族のようになっていくメンバーですが、フレディ・マーキュリーだけが注目されてしまったり…。

大谷「フレディ・マーキュリーはバイセクシャルで、結婚はするものの最終的には別れてしまう。そういう所もしっかり描いています。
実際はもっとスキャンダラスでしたが、そこらへんはオブラートに包んで、最後はバンドという家族に戻ってきて、みんなで最後の栄光を掴むという家族で楽しめるエンターテイメントになっています」
 

声に出して歌いたい

「最後のシーンは声に出して一緒に歌いたいぐらいです」と大谷。

最後にライブエイドという1985年に行われた史上最大のチャリティーイベントが再現されます。
実際のライブエイドはアメリカとイギリスで行われ、錚々たるメンバーが出演しました。ボブ・ディラン、ローリング・ストーンズ、ザ・フーだとか、その日だけ再結成したレッド・ツェッペリン、マイケル・ジャクソンなどです。

大谷「中学生の時で、テレビで観た記憶があります。このライブエイドのベストアクトと言われているのがクイーン。
ところがクイーンは、その前後バンド間がゴタゴタして解散寸前。音楽界でもパンク、ニューウェーブが出て来て、クイーンなんか時代遅れだよ、という空気の中、もう一度駆け上るんですよね。そこまで上手く、本当に劇的に描いてます」

このライブエイドの再現度も凄いそうです。

大谷「フレディ・マーキュリーは、ピアノの上にペプシコーラをなぜか4つぐらい並べてるんですよ。何杯飲むんだと当時から、みんなが突っ込んでました。あとビールも、ピアノの上がバーかっていうぐらい並べてる」

そんな細かいところまで見どころです。
 

映画はファンタジー

あまりにも史実と違い脚色しすぎだと、試写会の段階では音楽関係者や映画関係者には評判が悪かったそうです。

大谷「クイーンの闇の部分を描いてないと言う人もいますが、僕は逆で、そこを差し引いてファンタジーとして腹を括ってることが、もの凄く気持ちよかったですね」

こういう現象は、ここ2~3年多いそうです。『グレイテスト・ショーマン』というサーカスを作った実在の人物のミュージカルがありましたが…。

大谷「この男は、本当はかなりだらしなくて、評判の悪い男でした。僕は、そっちの側面の方が好きなんですけどね」
 

昔、ロックキッズ。今、頭の固いオヤジ

「この中でちょっといい話がありまして」と大谷。
1992年公開の『ウェインズ・ワールド』という映画があります。これはアメリカのテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』の人気コーナーをそのまま映画化したものです。

ロックキッズのウェインとガースの二人組が大暴れするという内容。
主役のウェインを演じたマイク・マイヤーズが『ボヘミアン・ラプソディ』にも出演しています。どんな役かというと…。

クイーンの楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」は約6分の曲です。
長すぎてラジオでかけてくれないのでヒットするわけがない、と周囲は大反対します。
その大反対をしていた一番偉い人、レコード会社EMIの社長役をマイク・マイヤーズが演じています。かつてのロックキッズが頭の固いオヤジ役です。
 

クイーンじゃなきゃダメ

大谷「そのマイク・マイヤーズ、実はクイーンを一回復活させてるんですよ。92年『ウェインズ・ワールド』の中で、ロックキッズたちが車の中でヘッドバンキングをするシーンがあるんですが、その曲が『ボヘミアン・ラプソディ』なんです」

91年にフレディーは亡くなっているので、監督からは当時人気があったガンズ・アンド・ローゼスでやってくれ、と要請されたそうです。
しかし「俺はクイーンで育った」という理由で、マイク・マイヤーズはクイーンでそのまま進めたんだそうです。

マイク・マイヤーズは脚本も担当しており、クイーンに対しては強い思い入れがあったようです。「ボヘミアン・ラプソディ」は途中、「ガリレオ、ガリレオ」とオペラの要素を入れています。
『ウェインズ・ワールド』ではこの部分を使って、爆笑シーンを作り上げていました。
 

フレディも見ていた

「最後にみんなでヘッドバンキングをするんですけど、このシーンがウケにウケて、92年にクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』はアメリカのビルボードチャートで2位を獲ってるんですよ」

「ボヘミアン・ラプソディ」は1975年に発表され、翌年大ヒット。
さらに1992年、マイク・マイヤーズが映画で採用したことで再び大ヒットしたわけです。

実は、このシーンをブライアン・メイが取り寄せて、亡くなる直前のフレディ・マーキュリーに見せていたそうです。フレディ・マーキュリーは凄く喜んで見ていたということです。

すでに役者の仕事はしていなかったマイク・マイヤーズに『ボヘミアン・ラプソディ』への出演依頼が来ます。
しかも役はクイーンに反対していたEMIの社長役。
マイヤーズは周囲の懸念をよそに「俺からクイーンを取ったら何が残るんだ」と快諾したそうです。
 

野球場とテレビでは違います

大谷「その後も日本だとドラマに使われたり CMに使われたり、世代を超えてクイーンが聴かれてます。そういう意味では普遍的な魅力があるんでしょう。そのクイーンのひとつの人生の物語をちゃんと追ってるから、今回の映画もヒットしたんじゃないかと思います・

野球場で見てもテレビで見ても一緒じゃないかと言う野球ファンに言いたい。いやいや、一回行ってみなさいよと。この映画も一緒です。映画館でクイーンを体感することができるんですよ。おススメでございます」

力を込める大谷ノブ彦でした。
(尾関)
 
若狭敬一のスポ音
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2018年11月17日14時03分~抜粋

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